神社の属性の調べ方|地・水・火・風・空はどう決まる?由来と相性の不安まで正直に整理

神社の属性(地水火風空)の診断チャートを描いた和紙と墨絵の縁ノ研のイラスト
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属性を調べようとして、思ったより早く行き止まりに来ました。

「神社の属性」という言葉、SNSや診断サイトでよく見かけます。生年月日と血液型を計算すると、自分は地・水・火・風・空のどれかに当てはまる、というものです。

気になって調べ始めたのですが、由来をたどろうとした瞬間、拍子抜けするくらい早く手が止まりました。

このページでは、まず「調べ方」をきちんとお渡しします。

そのうえで、調べていてわかった正直な話も、一緒に置いておきます。属性ごとの神社をもっと知りたい人への入り口も、最後にまとめました。

目次

まずは調べ方から。3ステップでわかる「神社の属性」

先に結論です。ネット上で広く使われている調べ方は、次の3ステップです。

▼【図解挿入:属性の調べ方3ステップ図解】

ステップすることポイント
ステップ1生年月日の数字をすべて足す西暦の年・月・日をバラバラの数字にして合計。2桁になったら、さらに1桁になるまで足す
ステップ2血液型の数値を足すA型=1、B型=2、AB型=3、O型=4。ステップ1の答えに足して、また1桁になるまで足す
ステップ3出た数字を属性表と照らす1・6=地/2・8=水/3・7=火/4・9=風/5=空

例で確認します。1995年3月8日生まれ、B型の場合です。

ステップ1:1+9+9+5+3+8=35。3+5=8。

ステップ2:8+2(B型)=10。1+0=1。

ステップ3:最終数字は「1」なので、地属性ということになります。

複数のサイトで計算方法を突き合わせたところ、血液型の数値(A=1、B=2、AB=3、O=4)と属性の対照表は、どこも同じ数字を使っていました。占いの「仕様」としては、かなり広く定着している手順のようです。

ただし先にお伝えしておきたいことがあります。この調べ方には、公的な基準がありません。理由は次の章で説明します。

実はこの「属性」、由来をたどると意外な話が出てきます

「地・水・火・風・空」と聞くと、陰陽五行のような、由緒ある日本の風習を思い浮かべる方もいるかもしれません。私も最初はそう思っていました。

調べていて驚いたのですが、事実は違いました。神道の研究や神社奉仕の学問を教える大学の教科書にも、全国の神社を五元素に分類した一覧表のような記述は見当たりません。『古事記』『日本書紀』『延喜式』といった古典にも、祝詞の原典にも、「神社自体に属性があり、参拝者との相性が決まる」という記録は確認できませんでした。

料理でたとえると、こういうことです。陰陽五行という古いレシピから、材料をひとつふたつ借りてきて、まったく別の新しい料理を作った。見た目は和食っぽいけれど、実は最近できたオリジナルメニュー。そんな感じに近いと思います。

西洋の数秘術と混ざっている

属性を計算するとき、生年月日の数字を1桁になるまで足していきます。これは、西洋の占いである数秘術(ヌメロロジー)の計算方法そのものです。日本の伝統的な五行思想は、本来こういう足し算の手順を使いません。

西暦を使っている時点で新しい

もうひとつ気になる点があります。旧暦や干支をもとにする、日本の伝統的な暦学(九星気学や四柱推命など)と違い、この属性は西暦をそのまま計算のベースにしています。明治より前の日本には、西暦という考え方自体がありませんでした。西暦をそのまま使っている時点で、平成後期(2000年代以降)に生まれた、かなり新しいシステムだとわかります。

提唱者の名前が挙がるが、確証は取れていない

ネット上の言説では、この考え方を作った人物として「透明先生」という名前が挙げられることがあります。ただ、当時のブログの記録をたどっても、この人物が唯一の発案者だという明確な証拠は見つかりませんでした。始まりの経緯には、はっきりしない部分が残っています。

陰陽五行(木・火・土・金・水)とは別物

もうひとつ、調べていて整理しておきたいと思ったことがあります。よく混同されるのですが、中国から伝わった陰陽五行は、木・火・土・金・水という5つの要素で成り立っています。

一方、神社の属性で使われているのは、地・水・火・風・空という、まったく別の5要素です。仏教やヒンドゥー教の思想で語られる「五大」という考え方に近い並びで、陰陽五行とは要素の組み合わせも成り立ちも異なります。

名前の響きが似ているぶん、由緒ある伝統だと誤解されやすい組み合わせだと感じました。「木・火・土・金・水」と「地・水・火・風・空」、似ているようで一致するのは「火」と「水」だけです。

属性ごとの特徴と、代表的とされる神社

ここからは、ハブとしての役割です。5つの属性それぞれに、どんな特徴が説明されているのかをまとめました。

属性対応する数字よく言われる特徴
1、6安定・現実的・じっくり育てる力
2、8癒し・柔軟性・浄化
3、7情熱・変化・浄化のエネルギー
4、9自由・知恵・変化の流れ
5直感・精神性

地の属性

安定や現実的な力の象徴として説明されることが多い属性です。じっくり物事を育てる、地に足のついたタイプ、といった性格づけがされることもあります。京都の地主神社は、ネット上で「地」の属性として紹介されている例のひとつです。境内には縁結びの言い伝えがありますが、神社自体が「地属性」だと発信しているわけではありません。あくまでネット上の分類だという点は押さえておきたいところです。

地属性についてもっと詳しく(※未公開・公開後にリンク)

水の属性

癒しや浄化、柔軟性のイメージで語られる属性です。感情が豊かで、周囲に合わせて形を変えられるタイプ、と説明されることもあります。山形の玉簾の滝は、水にまつわる縁結びの伝承と結びつけられ、「水」の属性として位置づけられている例です。こちらも神社や滝自体が公式に名乗っているものではありません。

水の属性についてもっと詳しく(※未公開・公開後にリンク)

火の属性

情熱や変化、浄化のエネルギーとして説明される属性です。行動力があり、物事を一気に進めるタイプ、という性格づけをされることもあります。代表的とされる神社の由来つき紹介は、専用のサブ記事で詳しくまとめる予定です。

火の属性についてもっと詳しく(※未公開・公開後にリンク)

風の属性

自由さや知恵、変化の流れとして語られる属性です。ひとつの場所にとどまらず、いろいろな人や考えをつなぐタイプ、と説明されることもあります。こちらも代表的とされる神社の由来つき紹介は、専用のサブ記事に譲ります。

風の属性についてもっと詳しく(※未公開・公開後にリンク)

空の属性

直感や精神性の象徴として説明される属性です。目に見えないものを察する力が強いタイプ、と語られることもあります。同じく代表的とされる神社の紹介は、専用のサブ記事にまとめます。

空の属性についてもっと詳しく(※未公開・公開後にリンク)

相性が悪いと出たら、その神社には行かない方がいいの?

ここが、一番聞きたいことだと思います。診断で「相性が悪い」と出た神社に、初詣や参拝を控えるべきなのか。私が調べた範囲での、正直な答えを書きます。

氏神様に相性の良し悪しはない

自分の住む地域を守る氏神(うじがみ)神社には、参拝者との相性という考え方が存在しません。氏神様は、その土地に住むすべての人を分け隔てなく守護する存在だとされています。もし参拝したときに居心地の悪さを感じたとしても、それは相性ではなく、その日の体調や気分によるものだと説明されています(出典:まめとくコミュニティ「氏神様の見つけ方完全ガイド」)。

神社そのものが「わからない」と表明している

東京都西東京市の田無神社は、五頭の龍神を祀ることからパワースポットとして紹介されることが多く、属性診断の対象にもされがちな神社です。その田無神社は公式サイトで、属性や相性という考え方について、神社神道の教えには存在しないため「わからない」と表明しています(出典:田無神社公式サイト「注意」ページ)。

由緒ある神社の側が、はっきり「わからない」と言っている。この事実は、意外と知られていないと思います。

「相性が悪い=バチが当たる」に歴史的な根拠はない

傘を忘れて雨に降られた日を思い出してください。天気そのものが、あなたを嫌っているわけではありません。ただ、その日たまたま雲行きが悪かっただけです。

神社の相性も、これに近い話だと思います。「相性が悪い神社に行くと悪いことが起きる」という言説に、歴史的な典拠は見つかりませんでした。行きたい神社があるなら、診断結果を理由に控える必要はありません。

サイトによって属性の計算結果が違うのはなぜ?

自分の属性を複数のサイトで調べたら、結果が違った。そんな声もよく見かけます。

理由はシンプルです。この占いには、統一を管理する団体も、公式な基準もありません。血液型の数値の割り当てひとつとっても、サイトを作った人が独自に決めています。

掃除にたとえると、わかりやすいかもしれません。玄関から掃除を始める家もあれば、洗面所から始める家もあります。どちらも「正しい掃除の手順」であって、片方が間違っているわけではありません。基準がひとつに決まっていないだけで、計算結果がサイトごとに揺れるのは、むしろ自然なことです。

「本当の自分の属性」を突き止めようとするより、ひとつの目安として楽しむくらいがちょうどいい距離感だと思います。

商業利用には注意——境内での鑑定・高額ツアーの実態

属性ブームが広がるにつれて、これをビジネスに利用する動きも出てきています。知っておくと安心な話をまとめます。

田無神社では、神社の許可を得ずに境内で対価を得る行為——占い、人生相談、運命鑑定、除霊やヒーリングなどのスピリチュアルなセッション——を厳しく禁止しています(出典:田無神社公式サイト「注意」ページ)。境内で声をかけられても、それは神社が公認したサービスではありません。

また、個人が運営する診断サイトの中には、運営者情報や連絡先を開示していないものも見られます。属性ブームに乗じて、旅行会社が高額なバスツアーを企画・販売する例もあります。

「調べる」こと自体は無料で、誰でもできます。そこに高額な料金が発生する場合は、いったん立ち止まって内容を確かめてほしいと思います。

もうひとつ、田無神社が明記している例を紹介します。境内で授与されている「新五龍神みくじ」という陶器製のおみくじについて、器そのものにご神徳が込められているかのような話がSNS等で広まったことがあったそうです。神社側は、これはあくまで「おみくじ」であり、お守りや御神札のように神様の御分霊が込められているものではないと、公式に説明しています(出典:田無神社公式サイト「注意」ページ)。

属性の話と同じ構図です。パワースポットにまつわる情報は、公式の説明とネット上で広まった話が食い違っていることがあります。気になったときは、できるだけ神社の公式サイトを確認するくせをつけておくと安心です。

属性別に神社をもっと知りたい人へ

属性ごとの代表的な神社や、由来つきの詳しい解説は、それぞれ専用の記事にまとめる予定です。

  • 風の属性の神社について(※未公開・公開後にリンク)
  • 火の属性の神社について(※未公開・公開後にリンク)
  • 水の属性の神社について(※未公開・公開後にリンク)
  • 空の属性の神社について(※未公開・公開後にリンク)
  • 地の属性の神社について(※未公開・公開後にリンク)

よくある質問

Q1. 神社の属性はどうやって決まるの?

生年月日の数字を1桁になるまで足し、そこに血液型の数値(A=1、B=2、AB=3、O=4)を足して、また1桁になるまで足します。出た数字を属性表(1・6=地、2・8=水、3・7=火、4・9=風、5=空)と照らし合わせます。詳しい手順は最初の章にまとめています。

Q2. 相性が悪い神社に行くとバチが当たる?

歴史的な典拠は見つかりませんでした。氏神信仰では、参拝者との相性という考え方自体が存在しません。診断結果を理由に、行きたい神社を我慢する必要はないと思います。

Q3. サイトによって属性の計算結果が違うのはなぜ?

この占いには公式な基準や管理団体がなく、サイトごとに数値の割り当てが微妙に異なるためです。どちらかが正しくて、どちらかが間違っているという話ではありません。

Q4. 氏神神社にも属性による相性はあるの?

伝統的な氏神信仰では、相性の良し悪しという考え方はありません。氏神様は、その土地に住むすべての人を分け隔てなく守護する存在だとされています。

Q5. 「神社に行かない方がいい人」っているの?

そうした基準を示す典拠は見つかりませんでした。体調が優れない日に参拝を控えるのは自然な判断ですが、それは属性による相性とは別の話です。

Q6. 出雲大社は何属性と言われている?

ネット上のいくつかのサイトでは、水の属性の神社として紹介されることがあります。ただし、これも公式な分類ではなく、あくまでネット上の言説のひとつという扱いで受け取るのが安全です。

Q7. 属性を知って、結局何に使えばいいの?

義務感で使う必要はありません。旅行先や初詣の候補を選ぶときの、ちょっとした話のタネくらいに使うのがちょうどいいと思います。属性が悪いからと神社選びを制限するより、行きたいと感じた神社を大切にしてください。

まとめ:調べ方は3ステップ。付き合い方は気軽でいい

「神社の属性」は、生年月日と血液型から地・水・火・風・空のどれかを割り出す、現代の占いとして広く楽しまれているものです。由来をたどると、伝統的な神社信仰とは別の場所から生まれた、比較的新しい考え方だとわかりました。

だからといって、無価値だという話ではありません。由来を知ったうえで、気軽に付き合えばいいものだと思います。氏神様や参拝先との相性を、必要以上に恐れる理由もありません。

診断結果に振り回されるより、行きたいと思った神社に、行きたいときに行く。そのシンプルな感覚のほうが、結局いちばん長く続く付き合い方だと感じています。

風・火・水・空・地、それぞれの属性の詳しい話は、この後のシリーズでゆっくり紹介していきます。

あわせて読みたい

・パワースポット 風属性の神社まとめ(※未公開・公開後にリンク)

・パワースポット 火属性の神社まとめ(※未公開・公開後にリンク)

・パワースポット 水属性の神社まとめ(※未公開・公開後にリンク)

・パワースポット 空属性の神社まとめ(※未公開・公開後にリンク)

・パワースポット 地属性の神社まとめ(※未公開・公開後にリンク)

神社の属性(地水火風空)の診断チャートを描いた和紙と墨絵の縁ノ研のイラスト

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