【100均だけ】縫わないお守りの作り方|ダイソー・セリアで30分、失敗しない全手順

フェルトと江戸打ち紐で手作りした、二重叶結びのお守り袋のイラスト
  • URLをコピーしました!

部活の大会や受験を控えた人に、手作りのお守りを持たせたい。

そう決めたものの、裁縫は苦手だし、ミシンもない。今日か明日には仕上げたい。そんな状況で検索している人が多いはずです。

この記事を読めば、100均(ダイソー・セリア)の材料だけで、針を使わずに約30分・300円前後でお守りを作る方法が分かります。

SNSや動画は作り方だけを紹介しているところが多い一方、口を閉じる二重叶結びの結び方まで文章と図で通して説明しているところは、あまりありません。

実際に売られている商品名と価格まで確認したうえで、買い物リストから完成までを1本に整理しました。

目次

【結論】縫わなくていい。100均だけで、ちゃんとお守りに見えるものが作れます

作り方は3つ。

  • フェルトを手芸用ボンドで貼る方法
  • 布を両面テープで留める方法
  • 柄布をアイロン接着テープでプレスする方法

です。どれも針を使いません。

さらに、紐や布を切らずに折るだけの折り紙タイプもあります。材料の買い物リストから工法ごとの手順、口を閉じる二重叶結びの図解、中に入れるもの、渡し方の作法まで、順番に案内します。

材料をそろえる買い出しに15分、袋を作る工程に15分ほど見ておけば、合計30分あれば1個仕上げられる計算です。

学校帰りに100均へ寄って、その日の夜に完成させる、というスケジュールも十分現実的です。

裁縫が苦手な人でも、簡単可愛い仕上がりを目指せますよ。

つむぎ所長

不器用だから、時間がないから、で諦めなくていいですよ。今日の夜には完成してます!

手作りのお守りに、神社と同じご利益はある?

これ、作る前に一番気になるところだと思います。結論から言うと、手作りのお守りと神社で授かるお守りは、そもそも役割が違います。

神社のお守りは、神様に祈願をして御札を納めた、いわば「授与品」です。一方で手作りのお守りは、贈る人が相手を想って作る「贈り物」です。同じ土俵で比べて優劣をつけるものではありません。

その上で、日本には昔から「気持ちを込めた贈り物には力が宿る」という考え方が、信仰の形として大切にされてきました。お守りという言葉自体、「守る対象を身につける」という意味合いが強く、中に何を込めるかよりも、誰がどんな気持ちで作って渡したかが軸になります。

誕生日に既製のカードを渡されるのと、余白に一言だけ手書きのメッセージが添えられたカードを渡されるのとでは、受け取ったときの温度がまったく違いますよね。手作りのお守りも同じで、100均の材料でできていることは、気持ちの大きさとは関係ありません。「手作りだから正式じゃない」と後ろめたく思う必要は、まったくないんです。

そもそも、家族や友人が誰かの無事や成功を願って身の回りの品に想いを込める、という行為は、神社の授与品が生まれるよりずっと前から、暮らしの中にあった営みだと言われています。神社のお守りは、その営みを社寺という場所と作法の中で形にしたもの。手作りのお守りは、同じ営みを個人の手で形にしたもの。根っこにある「想いを込める」という部分は、実は同じところにあります。

100均でそろう材料と買い物リスト(ダイソー・セリア)

必要な材料は、どれもダイソーかセリアの手芸コーナーに置いてあります。まずは全体像を表にまとめました。

材料買える店売り場目安価格用途
フェルト
(約60×65cm)
ダイソー・セリア手芸コーナー110円袋本体
カットクロス(約18×20cm・柄布)ダイソー手芸コーナー110円袋の表面
・柄付け
江戸打ち紐ダイソー(ポリエステル製・太さ3mm・長さ4m)
セリア(ナイロン100%・太さ3mm・長さ2.5m)
手芸コーナー110円口を閉じる紐
・二重叶結び
手芸用ボンド
(裁ほう上手 等)
ダイソー・セリア手芸コーナー110〜330円縫わない接着
布用両面テープダイソー・セリア手芸コーナー110円縫わない接着
(時短)
アイロン接着テープダイソー手芸コーナー110円
(9mm×3m)
縫わない接着
(プレス仕上げ)
厚紙・工作用紙ダイソー・セリア文具・手芸コーナー110円袋の芯
(型崩れ防止)
ハトメパンチダイソー・セリア手芸コーナー220円前後〜紐を通す穴の補強

※価格・仕様は2026年7月時点の目安です。店舗や時期によって商品の入れ替わりがあるため、行く前にオンラインストアで在庫を確認してください。

合計でいくらかかる?

本体・紐・接着材・厚紙をひととおりそろえると、合計でだいたい500〜700円で収まります。内訳は次のとおりです。

材料目安価格
フェルト110円
江戸打ち紐110円
手芸用ボンドまたは両面テープ110円
厚紙110円
ハトメパンチ
(穴を補強したい場合のみ)
220円前後

すべてそろえても1,000円でおつりが来る計算です。

神社で授かるお守りの初穂料(お守りを授かるときに納めるお金)は、多くの場合500円から1,000円程度です。手作りだからといって極端に安く済むわけではありませんが、材料が余れば2つ目・3つ目も同じ費用で作れるのは手作りならではの強みです。

部活の仲間全員分を用意したい、という場合にも向いています。

たとえばフェルト1枚で本体が2〜3個分、江戸打ち紐4mなら結び目を含めても4〜5本分は取れます。5人分をまとめて作るとしても、材料費の合計は2,000円台に収まる計算です。

1個ずつ買い足すより、まとめて作る方が1個あたりの単価は下がります。

基本の材料

本体になるのは、フェルトか布のカットクロス、それを閉じる紐、そして中に納める芯用の厚紙の3つです。フェルトは切りっぱなしでも端がほつれないので、初めて作る人はフェルトから選ぶと失敗しにくくなります。

フェルトには厚手と薄手があり、100均で手に入るのはおおむね薄手〜中厚タイプです。1枚だと少し頼りない場合は、2枚重ねて使うと厚みが出て型崩れしにくくなります。

サイズは縦15cm×横5cm前後を目安にすると、市販のお守り袋に近い大きさに仕上がります。大きすぎると持ち歩きにくく、小さすぎると中身が入れにくいので、この比率を基準にするのがおすすめです。

色や柄をまとめて手に入れたい場合は、こうした詰め合わせセットを使うと、店舗で1色ずつ選ぶ手間が省けます。

接着材の選び方

縫わずに接着する方法は、手芸用ボンド・布用両面テープ・アイロン接着テープの3種類です。それぞれ向き不向きがあります。

手芸用ボンドは布同士がしっかりくっつき、乾いた後の仕上がりが自然です。ただし乾燥に時間がかかるため、当日ギリギリではなく前日までに作り始めるのが安心です。両面テープはその場で貼ってすぐ使える手軽さが最大の利点ですが、長期間の持ち歩きには向きません。アイロン接着テープは仕上がりがきれいな分、アイロンという道具が必要になります。

コニシの裁ほう上手は、アイロンを併用すると接着が早まり、より強く仕上がるとされています。アイロンなしでも接着できますが、完全に固まるまでは半日ほど置いてから紐を強く引っ張るようにすると、剥がれにくくなります。急いで扱うと剥がれの原因になるので、時間に余裕を持って進めてください。

ダイソーとセリア、どっちで買う?

紐に関しては、ダイソーとセリアで素材が違います。

江戸打ち紐(丸く固く組まれた、コシのある紐)は、ダイソーがポリエステル製で太さ3mm・長さ4m、セリアが日本製のナイロン100%で太さ3mm・長さ2.5mです。

長さで選ぶならダイソー、素材の質感で選ぶならセリア、という選び方ができます。

なお、ダイソーの江戸打ち紐は細くて滑りやすいという声もあります。二重叶結びは紐にある程度のコシがないと形がゆるみやすいので、初めて結ぶ人はセリアのナイロン紐から試すか、太めの紐を選ぶと結びやすくなります。

紐の色は、赤や紫、白、パステルカラーなど数色そろっていることが多く、後述する願い別の色選びと組み合わせて選ぶこともできます。本体の布と紐の色を合わせるだけでも、全体の印象がぐっとまとまります。

フェルトと布はどちらの店にも置いてありますが、柄物のカットクロスの品揃えはダイソーの方が幅広い傾向があります。受験用・部活用など、渡す相手に合わせた柄を探すなら、まずダイソーの手芸コーナーを覗いてみてください。

セリアは商品の入れ替わりが早い店舗で、季節や店舗によって置いてある柄が変わることもあります。近所に両方の店があるなら、紐はセリア、柄布はダイソー、というように材料ごとに使い分けて回ると、欲しい組み合わせが見つかりやすくなります。

100均で足りない・ワンランク上げたい時

100均だけでも十分に完成しますが、紐がもっと太いものがいい、生地の質感を上げたい、という場合は専門の手芸用品を足す手もあります。

近くに100均がない、色や柄をまとめて選びたい、という人はこうしたセット商品を使うと、買い物の手間を1回で済ませられます。

基本は100均で完結する記事なので、ここは「質を上げたい人向け」の補足として読んでください。

縫わないお守りの作り方【3つの工法を比較】

どの工法を選ぶかは、「いつまでに必要か」と「どれくらい持たせたいか」で決めるとぶれません。今日中に仕上げたいなら両面テープ、多少時間がかかっても丈夫に作りたいならボンド、見た目のきれいさを優先するならアイロン接着テープ、というふうに、目的から逆算して選んでください。

まずは3つの工法と折り紙タイプを一覧にしました。どれを選ぶか迷ったら、この表で自分に合うものを探してください。

工法所要時間目安難易度耐久の目安向いている人材料費目安
フェルト×手芸用ボンド約30分+乾燥半日やさしい普段使いなら十分。水濡れは避ける初めてで縫い目を気にしない人300円前後
布×両面テープ約15分一番手軽短期間の持ち歩きなら十分とにかく時短で仕上げたい人250円前後
柄布×アイロン接着テープ約20分少し慣れが要る布同士が密着し比較的丈夫見た目をきれいに仕上げたい人250円前後
折り紙・千代紙約10分道具不要で一番簡単布ほどの耐久はなく短期向き子どもと一緒に作りたい人ほぼ0円

【一番簡単】フェルト+布用ボンドで作る

型紙を作ります。縦15cm×横5cm前後の長方形を2枚、紙に描いて切り抜いてください。この型紙をフェルトに重ねて、同じ形に2枚カットします。

型紙は正方形に近い形よりも、縦横比を2.5〜3対1くらいに保つと、お守り袋らしいシルエットになります。フェルトは伸び縮みしにくい生地なので、型紙をきっちりなぞらなくても、多少のずれなら仕上がりにはほとんど響きません。

2枚のフェルトを三つ折りのお守り袋の形になるよう、上を少し空けて重ねます。両サイドと底に手芸用ボンドを塗り、貼り合わせて乾燥させます。底の角から接着していくと、ボンドがはみ出しても後で隠しやすくなります。乾燥は風通しのいい場所に置いて半日、できれば一晩置くと安心です。

乾いたら、中に厚紙の芯とメッセージなどの中身を入れ、口の部分に紐を通して二重叶結びで閉じれば完成です。厚紙の芯はフェルトよりひとまわり小さいサイズに切っておくと、袋の中に入れたときに縁からはみ出しません。

初めて折り紙で鶴を折ったとき、最初の折り目が甘いとあとの工程全部がずれていく、という経験はありませんか。お守り作りも同じで、最初のカットと三つ折りの位置さえきちんと揃えば、あとの接着はそれほど神経質にならなくても形になります。

【最速】布用両面テープで作る

手順はフェルトのボンド接着とほぼ同じですが、ボンドの代わりに両面テープを貼り合わせ面に貼っていきます。乾燥時間がないので、貼ったその場で次の工程に進めるのが最大の利点です。

細い幅のテープを使う場合は、1本だけでなく2本平行に貼ると接着面が増えて安定します。特に角の部分ははがれやすいので、テープを少し重ねて貼っておくと安心です。

ただし両面テープは熱や摩擦に弱く、ポケットの中で擦れ続けると端からめくれてくることがあります。部活の大会や体育祭など、数日から数週間だけ使う用途に向いた方法です。長く持ち歩くお守りにするなら、ボンドかアイロン接着テープを選ぶか、両面テープで仮止めした後に手芸用ボンドで補強してください。

【一番きれい】アイロン接着テープで作る

薄手の柄布を使う場合に向いた方法です。布の裏側にアイロン接着テープを挟み、当て布をしてアイロンでプレスします。接着面全体に均一に熱を伝えるのがコツで、端だけ強く押さえると中央が浮いて隙間ができます。

アイロンの温度は生地の素材表示に従い、中温〜高温の間で調整してください。化繊が多い柄布は高温だと縮んだり溶けたりすることがあるので、当て布を必ず使い、様子を見ながら数秒ずつプレスするのが安全です。柄布を選べばそれだけでおしゃれな仕上がりになるので、渡す相手の好みに合わせて選んでみてください。

プレスしたあとは、すぐに触らずしっかり冷ましてから次の工程に進んでください。冷める前に紐を通そうとすると、接着面がずれることがあります。

【切らない・縫わない/子どもと】折り紙・千代紙で折るお守り

布もハサミも使いたくない、子どもと一緒に作りたい、という場合は折り紙タイプがおすすめです。千代紙を使えば、それだけで柄付きの本格的な見た目になります。

折り方は、長方形の紙を三つ折りにして、中にメッセージを挟み込める袋状に折るのが基本です。切らずに折るだけなので、小学生でも短時間で完成させられます。布のお守りほどの耐久性はありませんが、お守りとして持たせる期間が短い、行事の日だけ使う、といった用途にはちょうどいい方法です。

千代紙は100均の折り紙コーナーだけでなく、和柄の便箋コーナーに厚みのあるものが置いてあることもあります。厚みのある紙を選ぶと型崩れしにくくなります。折った後にメッセージを中に挟み込む場合は、あらかじめ小さく折りたたんだメモを用意してから折り始めると、後から広げずに済みます。

失敗しないコツ・”安っぽく見えない”仕上げ

ここまでの3つの工法に共通する、仕上がりを左右するポイントをまとめます。

まず、袋の中に厚紙を1枚芯として入れること。これだけで、フェルトや布がへたらず、しっかりした形をキープできます。

次に、接着面からボンドがはみ出さないよう、少なめに塗って端を指で軽くなでて広げること。

最後に、袋の縦横比を崩さないこと。縦横のバランスが崩れると、途端に工作物のような印象になります。

布の裁ち目が気になる場合は、フェルトを選ぶだけで解決します。フェルトは織り目がないため、ハサミで切りっぱなしにしても糸がほつれてきません。裁縫が苦手な人ほど、まずはフェルトから試すのが安心です。

プラモデルを組み立てるとき、接着剤を多めに塗るとパーツの継ぎ目からはみ出して、白く固まった跡が目立ってしまいますよね。お守り作りも同じで、接着剤は「足りないかな」と思うくらいの量で十分です。少なめに塗って、必要なら重ね塗りする方が、結果としてきれいに仕上がります。

これらのコツを押さえるだけで、完成品を見た人が「手作り」だと気づかないくらいの仕上がりになります。逆に言えば、材料費や工法の違いよりも、この最後のひと手間の方が見た目の印象を大きく左右します。

お守りの口を閉じる「二重叶結び」【図解】

▼【二重叶結びのステップ図解】

二重叶結びのステップ図解
  • 紐を半分の位置で「6」を書くように輪を作る
  • 輪の上側を折りたたむ
  • 紐の端を後ろに回して輪に通す
  • 左側にもう一つ輪を作り右側の輪と組む
  • 全体を裏返して形を整える

上の図解に沿って進めれば、初めてでも迷わず結べます。まず紐を半分の位置で折り、輪を作るところから始まります。輪の上側をたたんで、紐の端を後ろ側から輪の中に通し、左右対称になるようもう一つ輪を作って組み合わせます。最後に全体を裏返して形を整えれば完成です。

紐が交差する順番を間違えると、裏返したときに「十」の形にならず、ただの片結びになってしまいます。慣れないうちは、1回結ぶごとに裏返して形を確認しながら進めると、失敗に気づきやすくなります。

一度で完璧な形にしようとせず、輪の大きさが左右均等になっているかを都度確認しながら進めるのがポイントです。ゆるく仮止めした状態で全体のバランスを見て、最後にきゅっと締めると形が崩れにくくなります。

お守りの口を閉じる結びとして、昔からよく使われているのが二重叶結びです。蝶結びや固結びで代用しても袋自体は閉じられますが、せっかくなら「叶う」の意味を持つこの結びで仕上げたいところです。見た目にも装飾性があり、渡したときの完成度がひとつ上がります。

二重叶結びの意味と由来

「二重叶結び」という名前だけ見ると、特別な作法のように身構えてしまうかもしれません。実際にやることはシンプルで、紐を交差させる順番を覚えるだけです。日本に古くから伝わる飾り結びの一つとされていて、結び目を表から見ると「口」の字の形に、裏返すと「十」の字の形に紐が交差していて、この2つを組み合わせると「叶」という漢字になります。

願いが叶うようにという意味を込めて、お守り袋の口を閉じる結びとして選ばれてきました。単なる飾りではなく、結び方そのものに願掛けの意味が込められているのが、この結びが選ばれ続けている理由です。

水引や飾り結びの多くは、贈り物に気持ちを込める文化として、古くから日本の暮らしに根付いてきました。二重叶結びもその一つで、簡単にはほどけない構造になっていることから、「一度結んだ願いがほどけない」という意味も重ねられています。

紐が短い・うまくいかない・滑る時

紐の長さが足りずに結びにくい場合は、60cm前後の長さを目安に紐を用意し直すと余裕を持って結べます。紐が滑って形がキープできない時は、結び目の内側に少量のボンドを点付けして固定する方法もあります。

初めて挑戦する場合は、本番用とは別に練習用の紐を1本余分に用意しておくと、失敗を気にせず何度でも結び直せます。コツをつかんでから本番の紐で結べば、仕上がりも安定します。

袋に紐を通す穴が布からほつれてくる場合は、ハトメパンチで穴の周囲を補強しておくと安心です。ダイソーの細い江戸打ち紐で結びにくいと感じたら、少し太さのある紐に替えるだけで、格段に結びやすくなります。

紐が古くなって切れてしまった時の直し方や、他の結び方のバリエーションは、紐専門の記事でさらに詳しく紹介しています。

お守りの中身・込める願い(何を入れる?見てもいい?)

中に入れるもの

中に入れるものに決まったルールはありません。よく選ばれているのは、手書きのメッセージ、五円玉、塩、小さな縁起物の4つです。

五円玉は「ご縁」の語呂合わせから入れる人が多く、塩は清めの意味で選ばれます。どちらも一般的に言われている縁起担ぎで、効果が保証されているわけではありませんが、気持ちを形にする分かりやすい方法として広く使われています。五円玉は硬貨なので、袋の外から触るとすぐにそれとわかります。サプライズにしたい場合は、五円玉より手紙を主役にして、硬貨は控えめに添える程度にしておくと、開けたときの驚きを損ないません。

一番シンプルなのは、渡す相手への一言メッセージだけを小さく折って入れる方法です。凝った中身よりも、短くても自分の言葉で書いた一文の方が、受け取った側の記憶に残ります。

地域や家庭によっては、四つ葉のクローバーのドライフラワーや、小さなお守り石を入れることもあります。何を入れるにしても、湿気を吸いやすいものは避け、乾いた状態を保てるものを選ぶのがポイントです。

願い別のデザインと色の意味

願いの種類によって、選ばれやすい色やモチーフがあります。

願い選ばれやすい色モチーフの例
受験・合格祈願赤・金だるま・鉛筆・桜
部活・大会の応援チームカラーボール・音符などの競技モチーフ
恋愛成就ピンク・赤ハート・リボン
友情・お礼の贈り物パステルカラー星・リボン
家族の健康・安全祈願白・水色波・雲などの縁起モチーフ

色の意味づけも、五円玉や塩と同じく一般的に言われている縁起担ぎの範囲です。とはいえ、受け取る相手が好きな色を選ぶだけでも、贈り物としての完成度はぐっと上がります。色選びに迷ったら、願いの意味にこだわりすぎるより、相手が普段よく身につけている色や好きなキャラクターの色を基準にした方が、結果的に喜ばれることが多いです。

部活の応援に、チームのキャラクターやロゴを模したデザインで凝ったものを作りたい場合は、フェルトマスコットの作り方を専門に扱った記事にまとめています。(部活のお守り手作り)

中身は見てもいい? 入れてはいけないものは?

神社の授与品には「中を見てはいけない」とされるものがありますが、これは神職の方が祈願を込めて御札を納めているためです。手作りのお守りは、渡す本人が自分で中身を選んで入れているので、この前提がそもそも異なります。

つまり、渡した相手が中を見ても失礼にはあたりません。ただし、驚かせたい・後で見つけてほしい、という意図で贈るなら、事前に「中に手紙を入れたよ」と一言添えておくと、相手も安心して開けられます。

手紙を入れたことを黙って渡したい場合は、紐をきつめに結んでおくと、すぐには開けにくくなります。逆に気軽に見てほしい場合は、紐をゆるめに仕上げておくと、相手も開けやすくなります。

入れてはいけないものとして特に決まりはありませんが、相手の困らないもので。

渡し方・作法とよくあるつまずき

手作りお守りを渡すときの一言・マナー

手作りのお守りを渡すときは、重すぎる言葉より、短く自然な一言の方が相手も受け取りやすくなります。

「頑張ってね」
「応援してる」

くらいのシンプルな言葉に、お守りそのものを語らせるイメージです。

渡すタイミングも大事です。受験なら試験当日の朝より、前日までに渡しておく方が、相手も心の準備をして持って行けます。部活の大会前も同様に、直前より数日前に渡す方が、相手の負担になりにくいです。

渡すタイミングや、包み方の工夫でさらに気持ちを伝えたい場合は、プレゼントとしての渡し方をまとめた記事も参考にしてください。

お守りを首から下げたい・ポーチに入れたい時

紐を長めに用意すれば、そのまま首から下げて使うこともできます。ダイソーの江戸打ち紐は4mある商品も売っているので、長さが心配な場合は最初から長めの紐を選んでおくと安心です。

ただし紐が長いと、部活動中に絡まったり引っかかったりする心配もあります。運動中に使う場合は、短めの紐にしてポーチや巾着に入れて持ち歩く方法もあります。

ダイソー・セリアには小さめの巾着やポーチも売っているので、お守り本体と合わせて探してみてください。持ち歩き方の工夫は、専用の記事でさらに詳しく紹介しています。

自作お守りの扱い・返納

神社で授かったお守りは、1年を目安に神社へ返納するのが一般的な考え方です。一方で手作りのお守りには、そもそも返納という決まりがありません。

つむぎ所長

手作りなのに返納しなきゃダメ?って思いますよね。神社のお守りとは仕組みが違うので、大丈夫です。

役目を終えたと感じたタイミングで、感謝の気持ちを込めて処分すれば十分。神社の授与品と同じ扱いをする必要はなく、大切に持ち続けても、卒業や引退のタイミングで手放しても、どちらも間違いではありません。

処分する際は燃えるゴミとして出しても問題ありませんが、気持ちの区切りとして紙に包んでから捨てる人も多いです。決まった作法はないので、自分が納得できる形で見送れば十分です。

耐久性・防水はどう?

完成させた手作りのお守りが、渡した後どれくらい持つのかも気になるところだと思います。手芸用ボンドやアイロン接着テープでの接着は、普段使いであれば数か月程度は問題なく持つことが多いです。ただし水に濡れると接着力が弱まりやすいので、渡すときに「雨の日と洗濯だけは気をつけてね」とひとこと添えておくと、相手も扱いに困りません。

長く使ってほしい場合は、完成後に布用の防水スプレーを軽く吹きかけておくと安心です。

洗濯機に一緒に入ってしまうと、接着面が水と摩擦の両方にさらされるため、ほぼ確実に剥がれます。相手が制服やユニフォームのポケットに入れて持ち歩くタイプなら、「脱ぐときにポケットの中身を確認する癖をつけてね」と伝えておくと、洗濯機に入れてしまう事故を防げます。汗をかきやすい部活のユニフォームに直接つけるより、カバンの内ポケットに入れてもらう方が、結果として長持ちします。

まとめ

縫えなくても、100均の材料だけでも、ちゃんとお守りに見えるものは作れます。フェルトとボンドなら約30分、両面テープならさらに時短、アイロン接着テープなら仕上がりよく、折り紙なら子どもと一緒に。工法はどれを選んでも間違いではありません。

口を閉じる二重叶結びも、図解の手順どおりに進めれば初めてでも結べます。中に入れるものも、色の意味も、決まりごとより「誰に、どんな気持ちで渡すか」の方がずっと大事です。受験の応援に、部活の激励に、大切な人への贈り物に。縫えないから諦めていたなら、今日、その理由はなくなりました。

材料をそろえるところから完成まで、通しで見てみると、実際に手を動かす時間はそう長くありません。長いのは、むしろ「縫えないから無理かも」と迷っていた時間の方かもしれません。ダイソーかセリアに寄る予定があれば、まずは手芸コーナーで江戸打ち紐とフェルトを1つずつかごに入れてみてください。それだけで、もう半分は終わったようなものです。

作り終えたお守りを手のひらに乗せてみると、想像していたより「ちゃんとしたもの」に見えるはずです。あとは、渡す相手の顔を思い浮かべながら、二重叶結びで口を閉じるだけです。焦らず、順番どおりに進めれば、ちゃんと完成します。

フェルトと江戸打ち紐で手作りした、二重叶結びのお守り袋のイラスト

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次