「棚のだるまを、可燃ごみの袋に入れようとして、指が止まった。」
そんな数秒、ありませんか。私も、資料を集めていて、まったく同じところで手が止まりました。目を入れたまま、あるいは片目のまま、棚の奥でずっとこちらを向いていた縁起物を前にすると、手が動かなくなるんです。
私だけじゃないはず。
結論から言うと、その止まり方で合っています。
だるまの処分には、
寺社に納める
②どんど焼きやだるま市に持っていく
③自宅で区切りをつけて自治体のごみに出す
という3つの道があって、どれを選んでも間違いではありません。
「でも、ごみに出すのはバチが当たるんじゃ……」よく聞く不安ですが、そう言い切っている寺社の公式案内は、調べた範囲では見つかりませんでした。
この記事では、だるまの本場・高崎市が公式に定めているごみの区分、寺社が公表しているお焚き上げ料の実額、だるま市とどんど焼きの日程までを、出典つきで並べます。
処分せずに飾り続ける選択も、ちゃんと1つの答えとして用意しました。
だるまの処分方法は3つの道から選べるという結論
まず結論です。だるまの処分方法は、大きく3つ。
- 寺社に納める(供養・お焚き上げ)
- どんど焼きやだるま市に持っていく
- 自宅で区切りをつけて自治体のごみに出す
どれも成立します。優劣はありません。本当に、どれでもいい。
| 道 | こんな人に向いている |
|---|---|
| ①寺社に納める | 費用をかけてでも区切りをつけたい人 |
| ②どんど焼き・だるま市 | 時期が合えばお金をかけずに済ませたい人 |
| ③自治体のごみに出す | 今すぐ、身近な方法で片づけたい人 |
①は費用がかかりますが(このあと実額を出します)、いつでも受け付けている寺社があります。②は費用がほぼかからない代わりに、1月から3月に時期が集中します。
しかも陶器製やガラスケース入りのだるまは、燃やす行事なので断られやすい。③はいちばん早いけれど、自治体によって区分の基準が違うので、確認だけは必要です。
遺品整理や引っ越しでだるまが何体もまとめて出てきた場合は、④不用品回収業者に依頼するという道もあります。
ただし、だるま1点だけなら業者は割高になりやすいので、まとめて片づけるときの選択肢として考えてください。業者に頼むときの注意点は、このあと出典つきで書きます。
だるまを捨てるとバチが当たるという不安の正体
「だるまは神仏そのものだから、粗末に扱うと罰が当たる」。そう思っている方、多いと思います。でも、だるまは神仏そのものではなく、願いを託した縁起物です。
だるまを納めている寺自身が、はっきりこう案内しています。少林山達磨寺は「供養料に決まりはございません。お守りいただいた感謝のおもいを法要料としてお納めください」と伝えています。
「粗末に扱うと罰が当たる」という言い方は、少なくともこの案内のどこにも出てきません。
調べた範囲では、「捨てるとバチが当たる」と断定している寺社の公式案内は見当たりませんでした。だからといって「気にしなくていい」と突き放すつもりもありません。
1年、あるいはそれ以上、毎日目にしてきた縁起物です。後ろめたさを覚えるのは自然なことで、その気持ちごと否定する必要はない。ただ、事実として、罰が当たるという根拠は見つからなかった。そのことだけは、はっきり書いておきます。
つむぎ所長罰が当たると言い切っている案内、本当にどこにも無かったんです
罰が当たらない理由をもっと詳しく知りたい方は、お守りの扱いについて調べたお守りをなくしたらどうする?罰が当たらない理由と、探し方・受け直し方の手順にも、同じ考え方をまとめています。
供養に出すだるまとそのまま手放してよいだるまの分かれ目
「全部のだるまを供養に出さなきゃいけないの?」という質問もよく見かけます。答えは、いいえ。判断軸は3つです。
- 願いの重さ(受験・病気平癒・選挙・開店など、人生の節目に立てた願いかどうか)
- 誰かからもらったものか、自分で買ったものか
- 素材とサイズ(不燃素材や大型は、寺社側で断られることがあります)
供養を必須と案内している寺社の表記は、調べた範囲では見つかりませんでした。だから「供養しないといけない」というような考え方をする必要はありません。
とはいえ、人生の節目に立てた願いだったなら、供養という区切りを選ぶ人が多いのも事実です。どちらが正しいという話ではなく、あなたがどちらの気持ちに近いかで決めてみるのが一番いいのではないかと思います。
願いが途中のだるまを片づけるときの考え方
引っ越しや片づけ、あるいは親の家の整理で、まだ願いの途中のだるまが出てくることがあります。「叶う前に手放すなんて」と思うかもしれません。
でも、途中でやめることは、失敗ではありません。1年間、その願いに向き合っていたという事実は、だるまを手放しても消えません。願いごとそのものは、だるまが無くなっても続けられます。区切りをつけるタイミングを、自分で決めていいんです。
だるまの処分で燃えるごみに出せるかの自治体別の答え
答えから言います。だるまの本場である高崎市は、公式に「だるま=燃やせるごみ」と定めています。ただし、これはあくまで高崎市の話。自治体によって基準が違うので、まず自分の市区町村を確認する方法をお渡しします。
高崎市が公式に定めているだるまのごみ区分
高崎市の公式「ごみの分け方検索」には、だるまが2件、はっきり載っています。
| 品目 | 区分 |
|---|---|
| だるま | 燃やせるごみ |
| だるま(陶器) | 燃やせないごみ・粗大ごみ (一辺60cm以上か重さ10kg以上、または市の指定袋に入らないもの) |
だるまと言えば高崎、というくらい、高崎だるまは全国生産の約8割を占めています。だるまを一番よく知っている自治体が、公式に「燃やせるごみ」と書いている。ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。
つむぎ所長本当にそのまま書いてあるのか半信半疑でしたが、律儀に2件、載ってました
燃えるごみと粗大ごみの境目が自治体で違う理由と調べ方
高崎市の例を、そのまま自分の市に当てはめるのは早計です。境目になるサイズが、自治体でまったく違うから。
| 自治体 | だるまのごみ区分の要点 |
|---|---|
| 高崎市 | だるま=燃やせるごみ 陶器製は燃やせないごみ・粗大ごみ (一辺60cm以上か10kg以上、指定袋に入らないもの) |
| 横浜市 | 一番長い辺が、金属製品で30cm以上・それ以外 (木製・張り子など)で50cm以上のものが粗大ごみ。裏返せば50cm未満は燃やすごみ |
| 名古屋市 | 30cm角を超えると粗大ごみ。 2026年(令和8年)10月からは、45リットルの指定袋に入らないものを基準にする予定 |
(出典:高崎市公式ごみの分け方検索/横浜市公式ごみと資源物の分け方・出し方/名古屋市公式・名古屋おしえてダイヤルFAQ)
境目が60cm、50cm、30cm角と、見事にバラバラです。3市はあくまで「基準が自治体で違う」ことの実例で、どこかが正解というわけではありません。
境目のサイズは自治体でバラバラです。高崎市の例をそのまま当てはめず、自分の自治体名で必ず確認してから行動してください。
だから、いちばん確実なのは、自分の住んでいる自治体名で調べること。やり方は簡単で、「自治体名+ごみ分別辞典」で検索して、品目名(だるま、または人形)で引いてください。多くの自治体が、こうした品目別の検索ページを持っています。
自宅で区切りをつけて出すときの手順
自治体のごみとして出すと決めたら、区切りをつけてから袋に入れる、という人が多いと伝えられています。これは決まりではなく、民間で広く行われている作法です。
- 白い紙や布を敷いて、だるまを置く
- 塩をひとつまみふる
- 感謝を伝える
- 他のごみと混ぜず、単独で袋に入れる
やってもやらなくても、ごみとしての扱いは変わりません。ただ、目や願い事、名前が書かれている面が外から見えないように包む、という配慮は理由がはっきりしているので、これはやっておいたほうがいい。
台座の金具やプラスチックの目、ガラスケースなど、外せるものは外して分別してください。自治体の区分が変わることがあります。
塩をふって清めるときの塩の扱い方は、お清め塩の持ち歩き方と、神社の答えで決める塩・入れ物・交換時期で詳しく書いています。
不用品回収業者に頼むときの確認点
「近くを回っているトラックに頼めば早いのでは」と考える方もいます。ただし、ここは確認が必要なポイントです。
家庭のごみを回収するには、廃棄物処理法にもとづく一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。無許可の業者に依頼して不法投棄された場合、依頼した側にも責任が問われる可能性がある、と豊田市や藤枝市など複数の自治体が注意喚起しています。
無許可の業者に依頼すると、依頼した側にも責任が問われる可能性があります。頼む前に、一般廃棄物収集運搬業の許可があるかを確認してください。
だるま1点だけの依頼だと、業者は割高になりやすいのが実情です。遺品整理や引っ越しでまとめて出るときの選択肢、として考えるのがちょうどいいと思います。
だるまの処分を寺社に頼むときのお焚き上げ料の実額
「供養料の相場がわからないから動けない」。その気持ち、よくわかります。相場ではなく、寺社や工房が公表している実額をそのまま並べます。
| 受付先 | 供養料 | 受付時期 | 持ち込み | 郵送 | 受け付けるもの |
|---|---|---|---|---|---|
| 大門屋物産 (群馬県高崎市) | サイズ別 (下記参照) | 通年 | 可 | 可 (現金書留) | だるま・御守・御札・御朱印帳・熊手(人形は除く) |
| 富士浅間神社 | 高さ(cm)×50円 | 通年 | 要予約 | 可 (事前申込不要・元払いのみ) | だるま・熊手 |
| 少林山達磨寺 (群馬県高崎市) | 定めなし(お気持ち) | 毎日9時〜17時 | 可 | 要問い合わせ | だるま・御札・御守のみ |
| 西新井大師總持寺 (東京都足立区) | 定めなし (専用賽銭箱) | 通年 1/22〜12/29・9:00〜16:30) | 可 | 記載なし | 御札・御守・だるま・熊手ほか多数 |
この表、記事のなかでいちばん力を入れて作りました。「相場は3,000〜1万円」という数字だけ見ると身構えてしまいますが、実際の公表額はもっと幅があります。私は、地味だけど一番役に立つ表だと思う。
サイズで決まる供養料の実例
大門屋物産(群馬県高崎市藤塚町、高崎だるまの製造販売元)は、サイズ別の供養料をはっきり公表しています。
| サイズ | 供養料 |
|---|---|
| ミニ〜15cm | 300円 |
| 17〜28cm | 400円 |
| 30〜39cm | 500円 |
| 43〜45cm | 1,000円 |
| 50〜61cm | 1,500円 |
| 64〜74cm | 2,000円 |
御守り・御札・御朱印帳は各300円。熊手はだるまの高さに準じます。自社で買っただるまでなくても受け付けてもらえます(人形は除く)。
富士浅間神社は、また違う決め方をしています。高さ(cm)×50円(1cm未満は切り捨て)。熊手は飾り部分の高さ(cm)×50円です。たとえば30cmのだるまなら、1,500円という計算になります。
「相場は3,000〜1万円」という数字が独り歩きしていますが、実際に公表されている額を並べると、小さいだるまなら数百円で済むケースもある。自分のだるまのサイズに当てはめて考えれば、判断がつくはずです。
供養料に決まりがない寺のお気持ちという考え方
一方で、供養料の金額を決めていない寺もあります。
少林山達磨寺(黄檗宗・群馬県高崎市鼻高町)は「供養料に決まりはございません。お守りいただいた感謝のおもいを法要料としてお納めください」と案内しています。受付は本堂と達磨堂の間、毎日9時から17時までです。
西新井大師總持寺(東京都足立区)も、供養料は専用の賽銭箱へ入れる方式で、金額の明示はありません。受付は一年中、9:00〜16:30(1月22日〜12月29日)です。
「お気持ちで、と言われるのがいちばん困る」という方もいると思います。私も最初、この決め方には少し戸惑いました。
金額に迷ったら、先ほどのサイズ別の実額を目安にして、自分のだるまに近いサイズの金額を包めば、大きく外すことはありません。「だるま供養 無料」と探す方もいますが、金額の定めがないだけで、無料ということではありません。
郵送で送れる受付先と送る前の確認点
持ち込みが難しい人向けに、郵送を受け付けている先も整理しておきます。
- 大門屋:郵送可。申込書をプリントして同梱(プリンタがなければ、名前・住所・電話番号・だるまのサイズと数・供養料合計を手書きで)。供養料は現金書留で送ります。送料は依頼側の負担です
- 富士浅間神社:郵送可・事前申込不要。着払いは返送されてしまうので、必ず元払いで送ってください。領収書が必要な場合はメモを同梱します
- 少林山達磨寺:郵送を希望する場合は事前に問い合わせが必要です(daruma@daruma.or.jp/027-322-8800)
「郵送のお焚き上げ代行サービス」も世の中には存在します。ただ、この記事では特定のサービスをおすすめはしません。寺社や工房が自分で郵送を受けているなら、そちらのほうが安く済むことが多い、とだけお伝えしておきます。
だるまの処分を受け付ける寺と神社の探し方
「近所のどこに持っていけばいいのか分からない」という方に向けて、探し方を整理します。
だるまが寺の縁起物であり神社でも受け付けられる理由
だるまのモデルは、禅宗の祖・達磨大師です。だるま供養の本場は寺で、少林山達磨寺・深大寺・西新井大師・川崎大師などが、年中行事としてお焚き上げを行っています。
一方で、神社も受け付けています。富士浅間神社は郵送を含めて受付をしていますし、出雲大社埼玉分院にはだるまのお焚き上げのページがあります。
だから、「寺でなければいけない」ということはありません。寺と神社、どちらが上ということもなく、受付品目の公式表記を見て決めるのが確実です。
授かった先が分からないだるまの持ち込み先の決め方
授かった寺社やだるま市、お店が分かっているなら、そこに持っていくのがいちばん確実です。分からない場合は、次の順番で探してください。
- 近所の寺社の公式サイトで「納札所」「古札納所」「お焚き上げ」「だるま供養」の表記を探す
- 電話で品目とサイズを伝えて、受け付けてもらえるか事前に確認する
不燃素材(陶器・プラスチック・ガラスケース入り)や大型のだるまは、断られやすいのが実情です。寺社側は実際に焼くので、これは物理的な理由によるもの。断られても、失礼にあたることではありません。焼くための場所なんだから、当然といえば当然。
姫だるまのような郷土玩具の張り子も、素材で考えれば同じ扱いでかまいません。
どんど焼きとだるま市でだるまを処分できる時期
「時期が来るまで置いておきたい」という方に向けて、実際の日程をお渡しします。

小正月のどんど焼きに持ち込めるだるまと断られるだるま
どんど焼きは、小正月(1月15日ごろ)に各地で行われる地域行事です。主催が自治会・神社・保存会などまちまちなので、受付品目もまちまち。だるまを受け付けない会場もあります。事前に確認するのが必須です。
プラスチック・陶器・ガラスケースは、基本的に受け付けてもらえません。燃やす行事だからです。
しめ縄や正月飾りを飾る時期については、しめ縄の簡単な作り方と、100均の紙紐と稲わらで作る手順・飾る時期でも触れています。
だるま市と供養法要の日程
主な受け皿の日程を並べます。
| 行事 | 日程 |
|---|---|
| 少林山七草大祭だるま市 | 毎年1月6日・7日 (6日夜から7日にかけて夜通し) |
| 達磨お焚き上げ供養法要 (少林山達磨寺) | 1月15日午前11時・本堂裏 |
| 西新井大師のだるま供養 | 毎年2月の節分の日 |
| 深大寺だるま市 | 毎年3月3日・4日 |
深大寺・少林山達磨寺・毘沙門天妙法寺(静岡県富士市)は、「日本三大だるま市」と紹介されることが多い顔ぶれです。
少林山達磨寺では、12月のすす払いで本堂に納められただるまも、この供養法要でまとめて供養されます。年数回、不定期の小規模な供養法要もあるようです。
時期を逃したときの受け皿
「1月を逃したから、来年まで待たなきゃ」と焦る必要はありません。西新井大師のように通年で受け付けている寺社もありますし、富士浅間神社への郵送は事前申込不要で、時期を選びません。次のだるま市まで待つ、という選択もあります。
1年を過ぎたから急いで処分しなければいけない、という決まりもありません。自分のタイミングで動いてかまいません。
願いが叶わなかっただるまの処分と目入れの扱い
いちばん気まずいのは、願いが叶わなかっただるまだと思います。ここは、実務よりも気持ちの整理を先に書きます。
片目のままのだるまに右目を入れてから納める慣習
願いが叶わなかった場合も、右目を書き入れてから納める、という慣習が広く紹介されています。全国一律の決まりではなく、民間の習わしとして伝わっているものです。
これは深大寺独自の習わしで、全国共通のものではありません。
片目のままでも受け付けている寺社はあるので、「必ず両目にしなければ納められない」ということはありません。
願いが叶わなかったことを、失敗として書くつもりはありません。1年間、その願いに向き合っていた、という事実のほうを、私は書いておきたいと思います。
名前や願い事が書かれただるまの扱い方
目入れ済み、名前や社名を書き入れたまま納める人は、実際には多いです。気になるなら、紙や布で包んで納めれば十分です。
自治体のごみに出す場合も同じで、文字が外から見えないように包む、という配慮でかまいません。
選挙や開店のだるまなど人前で使っただるまの注意点
選挙や開店祝いのだるまは、サイズが大きいことが多く、燃えない台座がついていることもあります。寺社に持ち込む場合は、サイズと素材を先に電話で伝えておくのが確実です。サイズ別の供養料は、先ほどの実額の表を参考にしてください。
だるまを処分しないという選択と飾り続けるときの置き場所
「捨てなくていい」という答えを探している方に、その答えを渡します。
願いが叶っただるまを記念に残すという選び方
「だるまのご利益は1年」とよく言われますが、これは慣習であって、期限が決まっているわけではありません。
両目を入れて記念に残す人もいれば、翌年のだるまと並べて飾る人、年ごとに少しずつ大きいだるまに買い替えていく人もいる、と伝えられています。だんだん棚が賑やかになっていく感じ、私はちょっと好き。
増えすぎて置き場所に困ったら、区切りをひとつ決めるといいと思います。たとえば、置き場所を棚の1段と決めておいて、そこからはみ出した分を次のお焚き上げに出す、というやり方です。増やすのも減らすのも、自分で決めていい。
新しいだるまを迎えるときは、高崎だるまが代表的な選択肢の一つです。
だるまを飾るときに避けられている置き場所
飾るなら、目線より高く、清潔で毎日目に入る場所がいいと言われています。向きは南、難しければ東向き。
人に譲る・売るという選択の考え方
リサイクルショップやフリマアプリで手放す人もいます。縁起物を売ってよいかどうかは、正直、人によって感じ方が違います。どちらが正しいという話ではなく、自分がどう感じるかで決めていいと思います。
実務的な話をすると、目入れ済みのものは買い手がつきにくい傾向があります。
だるまの処分と一緒に納められる縁起物の線引き
「熊手や破魔矢も一緒に持っていっていいのか」という質問も多いので、ここで答えを出しておきます。答えは、受付先によってまったく違う、です。
受付品目が公式に書かれている3つの例
| 受付先 | 公式に挙がっている品目 |
|---|---|
| 西新井大師 | 御札・御守・だるま・熊手・破魔矢・しめ飾り・正月飾り・門松(節分まで)・御朱印帳・御朱印軸・盆飾り・千羽鶴・七夕飾り・経本・念珠 |
| 大門屋 | だるま・御守・御札・熊手・御朱印帳(人形は除く) |
| 少林山達磨寺 | だるま・御札・御守のみ (人形・正月飾りは受け付けない) |
同じ「だるま供養」でも、一緒に出せるものは受付先ごとにまるで違います。西新井大師は「その他のものはご遠慮下さい」、少林山達磨寺は「御札・御守・だるま以外のご供養は行っておりません」と、それぞれ明記しています。
だから、公式の受付品目を見てから持っていく、これがいちばん確実です。
受け付ける品目は寺社ごとにまったく違います。持ち込む前に、必ず公式の受付品目を確認してください。
石・陶器・ガラスなど、燃えないものは受付先がさらに限られます。パワーストーンも同じ考え方で判断してください。
破魔矢や正月飾りなど各論の扱い
破魔矢・正月飾り・干支の置物・お札・お守りの処分については、それぞれ扱う場所も基準も違うので、この記事では深追いしません。基本の考え方は、ここまで書いてきた「受付先の公式表記を確認する」ことと同じです。
まとめ
だるまの処分は、燃えるごみに出す、寺社に納める、どんど焼きに持っていく、飾り続ける、そのどれもが選べる選択です。
いちばん伝えたかったのは、だるまの本場・高崎市が公式に「燃やせるごみ」と定めているという事実。横浜市・名古屋市を並べて分かるとおり、基準は自治体で違うので、まずは自分の自治体名で調べてみてください。
そして、罰が当たると決めつけている寺社の案内は、私が調べた範囲ではどこにもありませんでした。だから、あなたが選んだ道が、正解です。


だるまの処分の出典と確認日
この記事で使った実務情報の出典を、まとめておきます。
| 内容 | 出典 |
|---|---|
| 高崎市のごみ区分 | 高崎市公式ホームページ ごみの分け方検索 |
| 横浜市のごみ区分 | 横浜市公式(粗大ごみ/ごみと資源物の分け方・出し方) |
| 名古屋市のごみ区分 | 名古屋市公式・名古屋おしえてダイヤルFAQ |
| 大門屋のお焚き上げ料・受付品目・郵送方法 | 大門屋物産公式サイト |
| 富士浅間神社の供養料・郵送方法 | 富士浅間神社公式サイト |
| 少林山達磨寺の供養料・受付時間・だるま市・供養法要日程 | 少林山達磨寺公式サイト |
| 西新井大師の受付時間・受付品目・供養法要日程 | 西新井大師總持寺公式サイト |
| 深大寺だるま市の日程・目入れの習わし | 深大寺公式サイト |
| 高崎だるまの生産割合 | 大門屋物産公式サイト |
| 無許可の不用品回収業者への注意 | 豊田市・藤枝市など自治体の注意喚起ページ |
※以上、2026年9月6日確認。
