守護神診断をやったことがある人は多いと思います。生年月日を入れると神様の名前が1つ出てきて、性格や才能の説明が少し。
でも、なぜその神様になったのかはどこにも書いていなくて、結果を眺めただけでタブを閉じた、という人も多いはずです。
この記事では、生年月日からあなたに縁のある八百万の神を診断します。ただし結果を渡して終わりにはしません。なぜその神様を当てたのかという根拠と、その神様が実際にどこの神社にいるのかまで、あわせて渡します。
そして診断とは別に、神社本庁が説明している「産土神(うぶすながみ)」という、もっと正式な「あなたの守護神」の答えも整理しました。
診断の割り当ては、旧暦と二十四節気(にじゅうしせっき)という日本の暦にもとづいています。当てずっぽうではなく、縁ノ研がどう考えて割り当てたのかを、このあとすべて公開します。
あなたの守護神 診断フォーム
生年月日を入力すると、その時期に縁のある神様を1柱お伝えします。
入力するのは生年月日だけです。性別や血液型はおたずねしません。入力内容はサーバーに保存されません。
診断結果の読み方——神様の割り当てロジック
結果を見る前に、種明かしをしておきます。この診断がどうやって神様を決めているのかを知ってから読むほうが、結果がずっと面白くなるはずです。
旧暦と二十四節気への変換
生年月日を、まず旧暦の暦の上でどの時期にあたるかに置き換えます。使っているのは二十四節気(にじゅうしせっき)のうち、立春(りっしゅん)からはじまる12個の節目(節切り・せつぎり)です。太陽の動きにあわせて1年をちょうど12の期間に分ける、昔からの暦の区切り方です。
新暦の月や星座ではなくこちらを使う理由は、季節の神事や自然の変化のリズムが、新暦の1日区切りよりも二十四節気のほうに乗っているからです。祈年祭も神嘗祭も、旧暦の暦の上で位置が決まっています。
節入りの日は年によって1〜2日動きます(立春は2月3日から5日のあいだのどこか)。この診断は生まれた年の実際の暦で判定するので、毎年2月4日のように固定した日付では区切っていません。ここが、いわゆる占いサイトの誕生日診断との違いです。
節気ごとの神様の割り当て
1年を12の期間に分けたら、それぞれの期間に縁のある神様を1柱ずつ当てはめます。当てはめ方は、その時期に行われてきた神事、その時期の自然現象、その神様の性質という3つを突き合わせる方法です。
たとえば7月にあたる期間は、八坂神社で1か月かけて行われる祇園祭(ぎおんまつり)の季節にあたるので、須佐之男命(すさのおのみこと)を当てています。12月にあたる期間は冬至(とうじ)、太陽の力がいちばん弱まってそこから戻っていく日にあたるので、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を当てました。理由は12柱すべてに用意してあり、次の章の一覧表にそのまま載せています。
この診断が「当たる・当たらない」の話ではない理由
生年月日で守護神が決まるという言い伝えは、古事記にも日本書紀にも存在しません。この診断は占いの結果ではなく、縁ノ研が暦をもとに独自に割り当てたものです。
だから結果は「あなたの守護神は◯◯です」ではなく、「この時期に生まれた人には、この神様を当てました」という言い方をしています。当たり外れではなく、暦を通じてその神様と縁を結ぶ、くらいの距離感で楽しんでもらえたらと思います。
診断で出る神様と、会いに行ける神社
診断で出る12柱を、そのまま一覧にしました。自分の結果が出たら、まずこの表で該当する神様を探してみてください。
| 期間(目安) | 神名(読み) | 司るもの | 総本社・代表的な神社 |
|---|---|---|---|
| 2月4日頃〜3月4日頃 | 宇迦之御魂神 (うかのみたまのかみ) | 五穀豊穣・商売繁盛 | 伏見稲荷大社 |
| 3月5日頃〜4月3日頃 | 少名毘古那神 (すくなびこなのかみ) | 医薬・温泉・穀物 | 大洗磯前神社・少彦名神社(大阪) |
| 4月4日頃〜5月4日頃 | 木花咲耶姫 (このはなさくやひめ) | 富士山・安産 | 富士山本宮浅間大社 |
| 5月5日頃〜6月4日頃 | 大山祇神 (おおやまつみのかみ) | 山 | 大山祇神社・三嶋大社 |
| 6月5日頃〜7月6日頃 | 大山咋神 (おおやまくいのかみ) | 山と水 | 松尾大社・日吉大社 |
| 7月7日頃〜8月6日頃 | 須佐之男命 (すさのおのみこと) | 疫病除け・武勇 | 八坂神社 |
| 8月7日頃〜9月7日頃 | 志那都比古神 (しなつひこのかみ) | 風 | 龍田大社 |
| 9月8日頃〜10月7日頃 | 月読命 (つくよみのみこと) | 夜と月 | 月読宮(伊勢神宮内宮別宮) |
| 10月8日頃〜11月6日頃 | 豊受大御神 (とようけおおみかみ) | 衣食住・産業 | 伊勢神宮外宮 |
| 11月7日頃〜12月6日頃 | 大国主神 (おおくにぬしのかみ) | 国造り・縁結び | 出雲大社 |
| 12月7日頃〜1月4日頃 | 天照大御神 (あまてらすおおみかみ) | 太陽・皇祖神 | 伊勢神宮内宮 |
| 1月5日頃〜2月3日頃 | 大年神 (おおとしのかみ) | 年穀・その年の実り | 葛木御歳神社(奈良) |
ここから、それぞれの神様がなぜこの時期に当たるのか、どんな神様なのかを簡単に紹介します。
宇迦之御魂神は、2月最初の午(うま)の日に行われる初午(はつうま)と、2月17日の祈年祭(きねんさい・その年の五穀豊穣を祈る祭り)の季節に当たります。稲を象徴する神様で、伏見稲荷大社の中央にお祀りされています。
少名毘古那神は、啓蟄(けいちつ・土の中の生きものが動き出す頃)の季節です。小さな体で現れて大国主神と国造りをした後、常世(とこよ)へ去っていった神様で、医薬・温泉の神として信仰されてきました。
木花咲耶姫は、桜が咲きそろう季節に当たります。木花(このはな)は桜の花のことで、富士山本宮浅間大社では実際に約500本の桜が奉納されています。安産の神として知られています。
大山祇神は、山の緑がいちばん満ちる小満(しょうまん)の季節です。山そのものを司る神で、大山祇神社(愛媛)を総本社として、三嶋大社にも祀られています。
大山咋神は、田植えの時期にあたる芒種(ぼうしゅ)の季節です。山から水を引いて田を潤す神とされ、「東の日吉・西の松尾」と並び称される日吉大社(滋賀)と松尾大社(京都)、両方の主祭神です。
須佐之男命は、7月まるまる1か月かけて行われる祇園祭の季節です。疫病除けの神として、八坂神社に祀られています。
志那都比古神は、二百十日(にひゃくとおか・立春から210日目、台風が来やすいとされる時期)をはさむ季節です。風を鎮める神として、龍田大社に妻神の志那都比売神(しなつひめのかみ)とともに祀られています。
月読命は、中秋の名月が入る季節です。夜と月を司る神で、伊勢神宮内宮の別宮・月読宮や、松尾大社の摂社・月読神社に祀られています。
豊受大御神は、伊勢神宮で新穀を捧げる神嘗祭(かんなめさい)の季節です。衣食住を司る神として、伊勢神宮外宮にお祀りされています。
大国主神は、旧暦10月、全国の神々が出雲に集まるとされる神在月(かみありづき)の季節です。国造りと縁結びの神として、出雲大社に祀られています。
天照大御神は、太陽の力がいちばん弱まる冬至の季節です。高天原(たかまがはら)を統べる太陽神・皇祖神として、伊勢神宮内宮にお祀りされています。
大年神は、旧暦の正月を迎える季節です。ここで1つ、種明かしをしておきます。全国の大歳(おおとし)神社・御歳(みとし)神社の総本社とされる葛木御歳神社(奈良)は、実は大年神本人ではなく、その子である御歳神(みとしのかみ)をお祀りしています。大年神・御歳神・若年神(わかとしのかみ)は親子3代で、まとめて「年神様」と呼ばれる存在です。年の初めに家々を訪れるとされる神様が、実は一枚岩の1柱ではなく親子だったというのは、調べていて面白い発見でした。
神道の「あなたの守護神」は産土神——生まれた土地の神様
ここまでの診断は、縁ノ研が暦をもとに割り当てたものでした。ここからは、それとは別に神道の側が説明している「あなたの守護神」を紹介します。
産土神と氏神と鎮守の違い
今では、住んでいる土地の神社を氏神様と呼ぶのが一般的になっていて、産土神とほぼ同じ意味で使われることも多くなっています。
伝承の答えと、公式の答え
診断で出た神様と、産土神。どちらが本当の守護神なのか、という話ではありません。診断は暦をもとにした縁ノ研の割り当てで、産土神は生まれた土地との実際のつながりにもとづく、神道が説明する答えです。性質がまったく違うので、どちらか一方を選ぶ必要はないはずです。
自分の産土神を実際に調べる方法は、別の記事で詳しく扱う予定です。
結果をもらったあとにできること
診断結果を受け取ったら、それで終わりにしなくてもいいと思います。
その神様を祀る神社への参拝の考え方
一覧表に載せた総本社や代表的な神社は、実際に参拝できる場所です。近くに行く機会があれば、立ち寄ってみるきっかけにしてもらえたらと思います。作法の詳しいことは、また別の記事で扱う予定です。
結果が気に入らなかったとき
まとめ
生年月日から、旧暦と二十四節気にもとづいて縁のある神様を1柱お伝えしました。決まる、というより当てはめであることは、この記事の中で正直に書いたとおりです。
そしてもう一つの答えとして、神社本庁が説明する産土神があります。生まれた土地とのつながりという、暦の診断とは別の性質を持つ答えです。どちらも、あなたと神様を結ぶきっかけとして持っていてもらえたら嬉しいです。
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