しめ縄の意味と種類7つの一覧と向きが地域で左右逆になる理由

向かって右が太いしめ縄と風になびく四枚の紙垂を描いた、しめ縄の意味と種類を表す一枚
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「初詣で拝殿を見上げたら、腕より太い縄がどーんと下がっていた。」

あれ、うちの玄関に毎年掛けてるあの縄と、同じもの……?

こう思ったこと、ありませんか。私も最初、同じところで引っかかりました。

答えを先に言います。しめ縄は、場所を分ける「印」です。神社の拝殿にある太い縄も、玄関に掛けるしめ飾りも、根っこの役割は同じ。

もうひとつ、先に渡しておきます。しめ縄には「向かって右が太い」という基本の向きがあります。

え、うちの神棚、逆かも……という方、大丈夫です。この記事を読み終える頃には、なぜその向きなのか、なぜ出雲大社だけ逆なのかまで、人に説明できるようになっています。

この記事でわかること。しめ縄の意味と由来、7つの形の見分け方、紙垂(しで)という白い紙の役割、向きの決め方、玄関と神棚それぞれの選び方、飾る時期と外す時期です。

作り方の手順は「しめ縄の簡単な作り方」に譲ります。この記事は「どれを選ぶか」「どちらに向けるか」、選ぶほうの記事です。

目次

しめ縄の意味は神様の場所と人の場所を分ける印

しめ縄は、神聖な場所と、そうでない場所を分ける「境界の印」です。東京都神社庁は、注連縄について「神聖な区域に懸け渡し、内と外を隔てて、不浄にふれさせないために用いられるもの」と説明しています。

役割は、大きく3つに整理できます。

1つ目は、神域と人の世界の境界を示すこと。

2つ目は、不浄を入れない結界としての役目。

3つ目は、神様が宿る場所の目印になること。御神木や巨石、鳥居にしめ縄が張られているのは、この3つ目の理由からです。

由来をたどると、古事記の天岩戸神話に行き着きます。天照大御神が岩戸から出たあと、二度と中に戻れないよう縄を引き渡した、という記述(尻久米縄)が起源のひとつとして伝えられています。

「しめ」の語源には、「占める」=ここは占有された場所だという意味からきたとする説があります。加えて、雲や雷、蛇の姿を象ったものだとする民俗学的な見方もあります。

どちらも決着がついているわけではありません。しめ縄という一本の縄に、いくつもの見方が重なっているのは、それだけこの縄が生活に根づいていた証拠だと思います。

子どもに聞かれたら、「ここから先は神様のおうちだよ、っていう印だよ」くらいで十分です。

しめ縄が「境界を示す印」だという一点だけ持ち帰れば、この先の話はぜんぶそこから枝分かれしていきます。

玄関に飾るときも、神棚に掛けるときも。迷ったら、この一点に戻ってください。

しめ縄と注連縄と七五三縄という3つの表記の違い

しめ縄には、いくつもの漢字表記があります。どれかが正しくて、どれかが間違い、という話ではありません。

表記由来・特徴
注連縄もっとも一般的な表記。「注連」は中国由来の当て字とされる
〆縄「〆」は「しめる」を一字に略した書き方
標縄「標」は目印を意味する字
七五三縄垂らす藁の本数(7本・5本・3本)に由来するとされる
占縄「占める」の意からきた表記とされる

「注連」自体は中国から入ってきた当て字で、「七五三縄」は垂らす藁の本数からきているとされています。優劣はありません。好きな表記を使ってかまいません。

英語では sacred rope(神聖な縄)や、そのまま shimenawa と訳されることが多いです。

自分で綯ってみたい方は、材料の選び方から手順までしめ縄の簡単な作り方にまとめてあります。ここでは、まず意味と種類の話を続けます。

しめ縄としめ飾りの違いは縁起物の有無

しめ縄としめ飾りの違いは、橙や裏白といった縁起物が付いているかどうかです。

呼び方指すもの
しめ縄縄そのもの。
通年、神棚や神社で使われる
しめ飾りしめ縄に橙・裏白・ゆずり葉などの縁起物を足したもの。
主に正月、玄関に使われる

ただし正直に言うと、この呼び分けは地域や業界によって揺れています。店頭では、玄関用の縁起物付きのものも「しめ縄」と表示されていることが多いです。どちらで呼んでも、通じなくて困ることはまずありません。

しめ飾りに付く縁起物にも、それぞれ意味があります。

橙(だいだい)は実が落ちにくいことから代々家が続くようにという願いが、裏白は葉の裏が白いことから清らかな心や長寿が、ゆずり葉は新芽が出てから古い葉が落ちることから世代が途切れず続くことが、それぞれ込められているとされます。

南天は「難を転じる」の語呂合わせ、松は常緑であることから長寿や生命力の象徴、稲穂はその年の実りへの感謝と来年への願い、みかんは橙の代わりに使われることもあり、丸い形が「円満」に通じるとされています。

しめ縄は「境目を示す縄そのもの」、しめ飾りは「そこに縁起物を足したもの」。この一点だけ押さえておけば、店頭で迷いません。

しめ縄の種類7つの形と名前の一覧

大きく7つに分けられます。名前を知っているだけで、初詣で見る縄も、玄関で選ぶ縄も、ぐっと見分けがつくようになります。

形の名前見た目の特徴主に使う場所主な地域
鼓胴型(大黒締め)中央が太く両端が細い神社の拝殿・神棚全国
牛蒡締め片側が太く反対へ細くなる棒状神棚・玄関西日本に多いとされる
大根締め牛蒡締めより太く短い神棚・玄関全国
一文字型太さがほぼ均一で真っ直ぐ神社の大注連縄出雲地方ほか
前垂れ(前垂注連)横縄から藁を簾状に垂らす神社・玄関全国
玉飾り輪に紙垂と縁起物を大きく飾る玄関東日本に多いとされる
輪飾り(輪じめ)小さな輪だけの簡素な形台所・水回り・車全国

神社の拝殿でよく見るのは、鼓胴型と一文字型。とくに一文字型の代表格は、出雲大社の神楽殿にある大注連縄です。

出雲大社の公式サイトによると、長さは約13メートル、重さは約5.2トン。数年に一度、懸け替えられているそうです。この数字を最初に見たとき、私は素直に「そんなに」と声が出ました。

家庭で選ぶことが多いのは、牛蒡締め・大根締め・玉飾り・輪飾りのあたりです。牛蒡や大根に見立てられた形は、いかにも農作物への感謝が根っこにある縄だなと感じます。

稲藁と麻と化学繊維で変わるしめ縄の素材

素材で分けると、稲藁(本わら)・麻・化学繊維の3種類です。

稲藁は、もっとも伝統的な素材。稲の香りがあって雰囲気がいい一方、乾燥すると傷みやすいという性質があります。麻は、古来より清浄の象徴とされてきた素材。化学繊維は、色が褪せにくく、通年飾る用途にも向きます。

素材は「格の上下」で選ぶものではありません。「どれくらい長く持たせたいか」で選ぶものです。ここは、あとの選び方の話につながってきます。

神社と家庭でしめ縄の形が違って見える理由

神社のしめ縄と、家庭のしめ飾りが違って見えるのは、主役が違うからです。

神社のしめ縄は、縄そのものが主役。太さや長さ、綯い方に意味が込められています。家庭のしめ飾りは、橙や裏白といった縁起物が主役で、縄はそれを支える土台という位置づけに近づきます。

鳥居に張られたしめ縄には、紙垂が下がっているのが一般的です。神社の大型のしめ縄は、専門の製作業者が受注で手がけることが多く、金額は案件ごとに変わるため、確かな金額が分かるのは依頼先の見積もりが出てからです。

なお、鳥居そのものにも神明鳥居・明神鳥居など複数の形式があります。ここでは、そういう形式がある、という名前の紹介にとどめます。

しめ縄の紙垂としめの子が表しているもの

紙垂(しで)は、しめ縄に垂らす白い紙のことです。

ここ、実はかなり手薄に扱われがちな話で。調べていて、私は「え、これもっと知られていいのでは」と思いました。

紙垂は境目をはっきり見せるための白い紙

しめ縄に垂らす白い紙は「紙垂」と呼びます。

東京都神社庁の説明によると、紙垂は「注連縄を目立たせて、縄の所在をはっきりさせる目印」としての役割を持っています。ただの飾りではなく、しめ縄そのものを見つけやすくするための工夫なんですね。

紙垂の形は、稲妻を象ったものだとする説もあります。稲妻が豊作をもたらすと信じられてきたことと結びつけて語られる説で、断定はできませんが、形を眺めているとたしかにそう見えてきます。

紙垂は、お祓いに使う棒(大麻・おおぬさ)にも付けられます。あの棒についても、いずれ別記事で詳しく扱う予定です。

紙垂の枚数は四垂が基本

基本的に4枚(四垂)です。

東京都神社庁は、神棚への取り付けについて「紙垂を四垂はさみ込んでください」と説明しています。これが、家庭で覚えておく目安になります。

ただし、神社や地域によっては2枚・8枚など、異なる枚数の例もあります。「必ず4枚でなければ失礼」というものではありません。基本形として4枚を覚えておけば、まず困りません。

紙垂の折り方には、吉田流・白川流・伊勢流といった流派があるとされています。

折り方の手順はしめ縄の簡単な作り方で、実際の手を動かす工程まで解説しています。

向きについては、紙垂は縄の下側に垂れるように取り付けるのが基本です。上向きに反っていないか、飾るときに一度見てあげてください。

つむぎ所長

四垂って聞くと、四季とか四方位を連想したくなるんですけど、はっきりした由来までは確認できませんでした。ここは正直に言っておきます

しめの子と房と縁起物というしめ縄の部品の名前

しめ縄の部位には、それぞれ名前があります。

ひとつずつバラバラに覚えなくても大丈夫です。表にすると、こんな感じです。

部位位置・役割
縄本体しめ縄の骨格。
左綯いで作られる
紙垂縄からぶら下がる白い紙。
所在を目立たせる目印
しめの子(〆の子)縄から垂れ下がる藁の房
前垂れ横縄から簾状に垂らした藁
縁起物橙・裏白など、しめ飾りに添える飾り

しめの子を7本・5本・3本と垂らすのが「七五三縄」という表記につながっている、とされています。表記の話とここがつながっていたのか、と気づくと、けっこう腑に落ちます。

しめ縄の向きは向かって右が太いのが基本

しめ縄を神棚や玄関に掛けるとき、向かって右に太い方が来るのが基本です。

縄を左綯いにする理由と太い方の向きは別の話

「なぜ左に綯うのか」と「なぜ太い方が右(または左)に来るのか」は、別々の話です。ここを混同すると、あとの説明がぜんぶこんがらがるので、先に切り分けておきます。

左綯い=縄そのものの撚り方(作り方の決まり)。太い方をどちらに向けるか=掛け方の決まり。この2つは別物です。

東京都神社庁の説明では、注連縄は「新しい藁で左綯にして作」るとされています。日常づかいの縄は右に綯うのが一般的で、それとあえて逆にすることで、日常と切り離された特別なものだと示している、という見方があります。

つまり、「左に綯う」のは縄の作り方の話。「右に太い方」は、できあがった縄をどちら向きに掛けるかの話。ここが一本の記事の中で別々に答えられていれば、もう混乱しません。

神棚と玄関でのしめ縄の向きの決め方

神棚には、向かって右に太い方、左に細い方が来るように掛けます。

東京都神社庁は、神棚への取り付けについて「向かって右に太い方、左に細い方が来るようにして、これに紙垂を四垂はさみ込んでください」と説明しています。これが、家庭で覚えておく基本の向きです。

玄関も、同じ考え方でかまいません。外から見て右が太い方にすれば大丈夫です。

ただし、玉飾りや輪飾りのように、そもそも左右の太さの差がない形もあります。その場合は、向きを気にする必要はありません。「うちのは向きが無い形だった」という方、それで正解です。

出雲大社のしめ縄だけ左右が逆になっている理由

出雲大社のしめ縄だけは、太い方が向かって左に来ます。これは間違いではなく、出雲大社なりの理由がある「逆」です。

向かって右が太い方になるのが、多くの神社や家庭の神棚に共通する掛け方です。根拠になっているのは、東京都神社庁の説明です。

掛け方太い方の位置
一般的な掛け方向かって右
左方を上位とする掛け方向かって左

出雲大社の公式サイトのQ&Aページには、この理由がそのまま載っています。

「古来、他の神社とは反対に、神様に向かって左方を上位、右方を下位としていました」という趣旨の回答です。

本殿でもっとも尊い神様が向かって一番左に祀られていること、江戸時代には上位の供え物を向かって左へ進める作法があったことも、その例として挙げられています。だから、しめ縄も左方が綯い始めになるわけです。

多くの解説記事は、ここを「地域で違います」で終わらせています。でも実際には、公式が理由まで説明しているんです。

「全国の何割の神社が左上位か」という割合まで踏み込んだ公的な出典は見つかりませんでした。確かめられるのは、出雲大社が公式に説明している理由そのものまでです。

自分の家の神棚の向きが、近所の家と違っていても、どちらかが間違いというわけではありません。気づいた年から直せば、それで十分です。

向きの話は、ここまでです。

つむぎ所長

出雲大社が『逆』なんじゃなくて、出雲大社にはちゃんと出雲大社の筋が通ってる、っていうのが今回いちばんおもしろかったところです

しめ縄を飾る場所と神棚に必要かどうかの判断

しめ縄を飾る場所は、玄関と神棚が中心です。

しめ縄を飾る場所は玄関と神棚が中心

いちばん目にするのは玄関でしょう。年神様を迎える入口、という位置づけです。

神棚には、境界を示す意味そのままに掛けます。台所や水回りには、輪飾りのような小さな形が使われることが多いです。

車の正面に付ける習慣がある地域もあります。御神木や巨石、鳥居のしめ縄も、これまで見てきたのと同じ「境界の印」。場所は変わっても、役割は同じ。

玄関を整えるところまで踏み込むなら、盛り塩をあわせて置く家庭もあります。盛り塩の置き方は盛り塩は玄関の内側でOKな理由で詳しく扱っています。

賃貸やマンションで、扉に穴をあけたくない場合は、粘着フックやマグネットタイプの金具を使う方法があります。

神棚にしめ縄は必要かどうか

神棚にしめ縄が無いと神棚として無効になる、という決まりはありません。

ただし、神棚は神様をお迎えする場所です。そこに境界を示すしめ縄を掛けるのが、一般的な形とされています。「掛けないと罰が当たる」という話ではありません。掛けるかどうかは、選べます。

そもそも神棚を持たない家、賃貸で置けない家もあると思います。神棚そのものを100均のアイテムでそろえる方法は100均の神棚完全ガイドにまとめてあります。

玄関にしめ縄を飾ることの宗教としての位置づけ

玄関のしめ縄は、起源としては神道の習俗です。ただ、いまの家庭の正月飾りは、年中行事・季節の習慣として、宗教を問わず広く行われています。

信仰上の理由で飾らない家庭があるのも、事実です。飾る・飾らないのどちらかが正しい、という話ではありません。

宗教的な意味合いが気になる方もいると思います。それでも、飾るかどうかを決めるのは、それぞれのご家庭です。

しめ縄の選び方の軸はサイズと素材と飾る期間

しめ縄選びで見るべき軸は、サイズと素材と飾る期間の3つです。

神棚のしめ縄のサイズの目安は棚板の幅

神棚用のしめ縄は、2尺(約60cm)前後が一般的な目安です。3尺だと約90cmになります。

棚板や宮形の横幅に対して、長すぎないものを選びます。尺という単位はなじみが薄いかもしれませんが、換算してしまえばただの長さの話です。

商品ごとの実寸や価格は変わっていくので、判断の基準は「棚板の幅」に置くのがいちばん確実です。買う直前に、お使いの棚板の幅を測っておくと、店頭やネットで迷わずに済みます。

玄関のしめ飾りの形と大きさの合わせ方

玄関のしめ飾りは、扉の幅・上部の空き・風の当たり方で選びます。

玉飾りは存在感が出るタイプ。輪飾りは、小さな玄関や集合住宅の扉に向いています。扉の上にどれだけ余白があるかを見てから選ぶと、飾ってから「大きすぎた」とならずに済みます。

一年中飾れるモダンなしめ縄という選択肢

しめ縄は、正月だけのものではありません。ドライフラワーや水引を使った、一年中飾れるタイプが増えています。

化学繊維や造花を使ったものは、日光や湿気で傷みにくく、通年向きです。「しめ縄 おしゃれ」で検索する方が多いのも、こうした選択肢が増えているからだと思います。

ここで少し掘り下げます。しめ縄は、もともと神社では一年を通して掛けられているもの。だから、通年飾ること自体が作法から外れているわけではありません。

これ、公式の販売ページではなかなか書かれていない部分だと思うので、ここに書いておきます。

しめ縄を毎年新しくするか使い回すかの判断

正月飾りは、毎年新しくして年神様を迎える、という考え方が一般的です。

一方で、神棚のしめ縄は、年に一度の交換が目安とされています。通年向けの装飾品として売られているものは、そもそも使い回しを前提にしています。

「使い回すと罰が当たる」ということはありません。何を、どういう目的で飾っているか。答えが変わるのは、それだけです。

しめ縄を飾る時期と外す日の地域ごとの目安

飾り始めは12月13日以降、28日ごろが好まれます。地域で分かれるのは、外す日のほうです。

外す日
一般的な目安松の内の最終日
関東1月7日ごろ
関西1月15日ごろ(小正月)
伊勢地方外さず一年中飾る家庭がある

しめ縄を飾ってはいけないとされる29日と31日

29日と31日は、飾り始めを避けたほうがいいとされる日です。

語呂合わせが理由です。

29日は「二重苦」に通じるため、31日は「一夜飾り」といって、慌ただしく年神様を迎える形になるためだと言われています。どちらも語呂合わせと心構えに基づく慣習で、「必ず不幸になる」という話ではありません。

一方で、29日を「福」と読んで、むしろ縁起がいいとする地域もあるとされています。29日にしか飾れなかった、という方も、責められる話ではありません。

松の内が関東と関西で違う理由

お飾りを外す日は、関東は1月7日、関西は1月15日(小正月)までとするのが一般的です。

理由としては、火災の多かった江戸時代の江戸で、幕府が松の内を短縮したという説がよく知られています。これは広く紹介されている俗説のひとつで、断定はできません。

お住まいの地域の慣習に合わせれば、まず間違いありません。

伊勢地方でしめ縄を一年中飾る風習

三重県の伊勢地方には、しめ縄を一年中飾る家庭があります。

「蘇民将来子孫家門」「笑門」と書かれた木札の付いたしめ縄を、一年を通して掲げるという風習です。由来は、スサノオノミコトを蘇民将来がもてなしたという説話に遡ると伝えられています。

外す日が地域によって違うだけでなく、そもそも外さない地域もある。これも「向き」と同じ、地域差のひとつの形です。

役目を終えたしめ縄の処分はどんど焼きとお焚き上げ

役目を終えたしめ縄は、どんど焼き(左義長)で焚き上げるのが、正式な形とされています。

1月15日ごろに行われることが多いです。ただし、開催日や持ち込みの可否、受け付ける品目は神社や自治体によって異なります。

必ず、お近くの神社や自治体に確認してから持ち込んでください。日程や料金は毎年変わるもの。確かな情報は、開催する神社自身の案内がいちばん頼りになります。

どんど焼きに間に合わなかった場合は、神社の古札納所に納める方法があります。自分で処分する場合は、塩で清めてから紙に包み、お住まいの自治体の分別ルールに従って出す、という方法もあります。

「自分で処分すると罰が当たる」ということはありません。無理のない方法で、役目を終えたしめ縄を送り出してあげてください。

プラスチックや金具の付いた市販のしめ飾りは、焚き上げの対象外になることがあります。飾りを外してから持ち込む、というひと手間を覚えておいてください。

しめ縄の意味と種類を踏まえた最初の1本の選び方

最後に、ここまでの話を4つに圧縮します。

意味は、境の印。種類は、形7つ。向きは、向かって右が太い(出雲だけ逆)。紙垂は、基本4枚。この4つを覚えていれば、もう迷いません。

玄関に飾りたい人は、扉の幅に合う玉飾りか輪飾りを。神棚に掛けたい人は、棚板の幅に合う2尺前後のものを、向かって右が太くなるように。通年で飾りたい人は、化学繊維やドライフラワーのモダンなしめ縄を。

だいたい、この3ルートのどれかに当てはまるはずです。

自分の手で作ってみたくなった方は、しめ縄の簡単な作り方で、材料選びから綯い方、紙垂の折り方まで手順を追って解説しています。

向かって右が太いしめ縄と風になびく四枚の紙垂を描いた、しめ縄の意味と種類を表す一枚

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