「今年は厄年でしょ。お祓い行きなさい」
実家の母にそう言われて、「厄年なんてくだらない」「気にしない」と思った人は多いはずです。
知恵袋には、「『厄年』ってむかつきませんか?」という質問が立つほどです。
つむぎ所長でも、言い返したあとで引っかかる。何か起きたら、やっぱり厄年のせい?
先に答えます。「この年齢になると不幸になる」という話を信じていないなら、厄年はくだらないと思って大丈夫です。
厄年は迷信と言われますが、根拠を探しても、百科事典は、厄年を証明する統計などはみられないと説明しています。
その年齢は人生の節目とされてきたので、節目の年にやることを1回だけ決めておきます。
だから気にしない人は、誕生月に健診、帰りに氏神さまへあいさつの1本にします。健診は体の今を確かめ、あいさつは祈祷料がかかりません。
2027年(令和9年)に厄年を迎える人も、同じです。
- 年齢で不幸になる話を信じないなら、くだらないで大丈夫
- 根拠は、百科事典も証明する統計はみられないと説明
- 年齢は人生の節目とされてきたので、その年の行動を決める
- 気にしない人は、誕生月に健診、帰りに氏神さまへあいさつ
- 理由は、体の今を確かめられ、祈祷料もかからないから
「厄払いは意味ない?」「寺社の金儲けでは?」という声への答えから、厄年の本当の意味まで分かります。
厄年を気にする人の割合、いい事ばかり起こる人がいる理由、日本だけの風習かどうかも書きました。
全国の神社をまとめる神社本庁の説明、百科事典が紹介する平安・江戸の文献、2012年の「新・厄年」の発表、2016年の意識調査を突き合わせています。
まずは、自分の誕生月を思い浮かべてから読み進めてください。
厄年はくだらない?よく挙がる6つの言い分と対応表
「この年齢になると不幸になる」という話を信じていないなら、厄年はくだらないと思って大丈夫です。
百科事典のWikipediaも、厄年を証明する統計などはみられないと説明しています。
その年齢は人生の節目とされてきたので、節目の年にやることを1回だけ決めておきます。
だから気にしない人は、誕生月に健診を受け、氏神さまへあいさつします。健診は体の今を確かめ、あいさつは祈祷料がかかりません。
| よく言われること | よく言われる答え | じゃあどうする |
|---|---|---|
| 科学的な根拠が無い | 百科事典は、厄年を迷信とし、証明する統計などはみられないと記す | 祈祷の代わりに健診で体を確かめる |
| 語呂合わせで決めた | 19=重苦、33=散々、42=死に。語呂が先か後かは、学者の間でも意見が分かれる | 語呂の年より人生の節目の目印として扱う |
| 寺社の金儲け | 初穂料の目安は5,000〜10,000円。祈祷を受ける人が払うもので、受けない人は0円 | 祈祷は受けず、お賽銭であいさつ |
| 気にすると悪いことに目が向く | 節目の年は転職・出産・体の変化が重なり、起きた出来事を厄年に結びつけやすい | 出来事をメモして厄年のせいにしない |
| 厄年には本当に悪いことが起きる | 意識調査で不幸な出来事が起こったと答えたのは厄年経験者の32.2%。同じ調査で、人生の節目や岐路が「あった」と答えた人は21.8%。別々に聞いた数字で、厄年でない年との比べはない | 結婚・転職・引っ越しの予定は動かさない |
| 本当は「役」の年 | 全国の神社をまとめる組織は、本来は還暦と同じ「晴れの年齢」と考えられていたと説明する | 役を引き受ける年として氏神さまにあいさつ |
初穂料の目安は、村松虚空蔵尊というお寺のブログが示す数字です。
自分が厄年にあたるかは、男女別の厄年一覧で確かめられます。
厄年を気にしない人はどうすればいいかと1年の過ごし方
厄年を気にしない人は、誕生月に健康診断を受け、その帰りに氏神さまへお賽銭であいさつに行きます。
厄年の年齢は、昔から人生の節目とされてきました。節目の年に体を確かめる日とあいさつの日を先に決めれば、あとは気にせず過ごせます。
だから先に、1回だけやることを決めておきます。理由は2つです。
- 健診:節目の年に、自分の体の今を確かめられる
- あいさつ:お賽銭だけで祈祷料なし。「役」の年の説明にも合う
厄年の「厄」は、神に仕える「役」だといわれる、と全国の神社をまとめる組織は説明しています。厄年を「役を引き受ける年」と見て、氏神さまにあいさつします。
祈祷は受けません。厄払いは効果を保証するものではなく、その説明は「御加護により災厄から身を護るため参詣して受ける儀」です。
受けるかどうかは安心のためなので、この記事は費用のかからない1本にします。誕生月にするのは、毎年同じ月なら忘れないという、この記事の判断です。
厄年を気にしない人の3つの選び方
「気にしない」と決めた人の過ごし方は、3つに分かれます。
| 選び方 | かかるもの |
|---|---|
| ① 何もしない | 0円・0分。節目の年に確かめる日もあいさつの日も無い |
| ② 健康診断だけ | 健診の費用と半日。人生の節目には合う。役の年の意味は拾えない |
| ③ 健康診断+氏神さまへのあいさつ | 健診の費用とお賽銭。人生の節目にも役の年にも合う |
選ぶのは③です。理由は2つあります。
祈祷を受けないので、初穂料は0円。「寺社の金儲けでは」というモヤモヤとぶつかりません。
もう1つは、誕生月です。毎年同じ月なら忘れないので、誕生月に決めます。

誕生月の健康診断
誕生月に、いつも受けている健康診断を予約します。
神社本庁は、地域の特別な風習が無い限り、厄祓いに期限の決まりは無いとし、誕生日など良い日柄を選ぶよう勧めます。
ただし、可能ならできるだけ早い時期が良い、とも書いています。
そのうえで、誕生月に健診を決めるのは、この記事の判断です。早さより、毎年同じ月なので予約を忘れないことを優先します。
健診は、人生の節目とされる年に、体の状態を確かめる機会です。結果の見方や気になる症状は、医師に聞きます。
2012年発表の「新・厄年」は、発表元が男24・37・50・63歳、女25・39・52・63歳を設定しました。
「新・厄年」のくわしい中身は、統計の節へ。
氏神さまへのあいさつ
健診の帰りに、家からいちばん近い神社へ寄ります。お賽銭を入れて、一言だけ伝えます。
祈祷もお札も受けません。あいさつは、誕生月の健診の帰りの1回だけです。
全国の神社をまとめる組織は、地域の特別な風習が無い限り期限に決まりを設けず、誕生日など良い日柄を選ぶよう勧めています。
誕生月は、その良い日柄に近い選び方です。早い時期が望ましいとされる点より、毎年忘れない月に決めるのが、この記事の1本です。
作家の中村真さんも、ダイヤモンド・オンラインのコラムで、厄払いより神さまへのあいさつ(感謝)をすすめています。
家族に厄払いを勧められたときの返し方
場面は、たいてい3つのどれかです。
- 実家の母に「お祓い、行ったの?」と聞かれる
- 職場で、同い年の人が厄払いの話をしている
- パートナーの親が、厄年を気にしている
返し方は1つ。「誕生月に健診とあいさつを済ませるよ」と、予定を先に伝えます。
相手が祈祷を望むなら、一緒に行って受けます。祈祷を受けるぶん、初穂料(目安5,000〜10,000円)はかかります。
相手の安心のための1回です。自分の段取り(誕生月の健診+あいさつ)は、別に済ませます。
時期と受け方は、2027年の厄払いはいつまで?にまとめました。
厄年に根拠はある?迷信と言われる年齢と統計
Wikipediaは、厄年を根拠のない迷信とし、証明する統計などはみられないと書いています。
年齢そのものも、平安時代と江戸時代で違い、そこへ語呂合わせが重なったとも言われます。

分かっていることと、分かっていないことを分けると、こうなります。
| 分かっていること | 分かっていないこと |
|---|---|
| 平安の辞書『色葉字類抄』は、13・25・37・49・61・73・85・97歳を挙げる | なぜその年齢なのか |
| 江戸の『和漢三才図会』で、男25・42・61、女19・33・37の形になった | 語呂が先か、体の節目が先か(学者の間で意見が分かれる) |
| 2012年の「新・厄年」は、男24・37・50・63、女25・39・52・63を設定 | 新・厄年の検定(偶然ではないかの確かめ) |
| 2016年の意識調査で、厄年経験者の32.2%が不幸な出来事が起こったと答えた | 厄年でない年と比べた数字 |
厄年の年齢は語呂合わせ?
語呂合わせは、あります。19=重苦、33=散々、42=死に。25は5×5だ、とも言われます。
ただ、年齢がこの語呂で決まったのかは、別の話です。
井上円了は、はじめは体の変わる時期を経験で測り、のちに語呂が混ざったと推測しました。英語圏の研究も、語呂が先か後かで割れています。
誰が決めたのか、という問いには、長い時間の流れで答えます。
文化人類学者の小松和彦さんは、平安貴族は毎年厄払いをしていて、江戸時代に暦が普及して厄年も広まったと述べています。
語呂の年として怖がるより、人生の節目の目印にします。
厄年に病気や不幸が増える統計は?
百科事典は、厄年に病気や不幸が増えると証明する統計などはみられないとしています。
近いのは、2012年9月20日に共同通信PRワイヤーで発表された「新・厄年」です。
発表元のエバーライフ年齢研究所は、20〜73歳の758,207人のレセプトから、年齢を設定しました。
従来の厄年とは、週刊現代の特集でも「微妙にずれている」と書かれています。
2016年の意識調査では、厄年経験者の32.2%が不幸な出来事が起こったと答えました。調査を報じた家電Watchによるものです。
ただし、厄年でない年に同じ質問をした数字と並べたものではありません。厄年に不幸が増える証拠にはなりません。
新・厄年は、発表元の設定では、従来の厄年と少しずれます。厄年の1年だけでなく、その前後の年も、誕生月の健診を続けます。
厄年の本当の意味は?「役」の年と晴れの年齢
神社本庁は、厄年はもともと神事に関わる「晴れの年齢」と考えられていた、と説明しています。
還暦や古稀などの年祝いと同じ扱いだった、というのです。
その年齢になると、宮座への加入や神輿担ぎなど、神事に深く関わりました。心身を清める物忌みも必要とされました。
「厄」は、神に仕える神役の「役」だ、といわれます。
今は災難の面が強調されがちですが、通過儀礼として大切にされていることは変わらない、と同じ案内は続けます。
作家の中村真さんも、厄年の「やく」を「役」と読み、年代ごとに役が変わると書いています。
- 女性19歳・男性25歳=一人前の大人の役
- 女性の30代・男性の40代=中堅の役
- 男性の60代=年長者の役
これは私の言い換えですが、今の暮らしなら、初めて後輩ができる年、管理職になる年、親の介護が始まる年が、役の年にあたりそうです。
神道学者の三橋健さんは「経験則的に人生の節目とされる年齢」、小松和彦さんは「現代では成人儀礼」と述べています。
厄年を気にする人が多いのはなぜ?
家電Watchが報じたライフネット生命の2016年の調査では、厄年を気にする人は20〜59歳の約半数(46.4%)でした。
大厄の年齢の女性に限ると、73.7%です。
節目の年に重なる転職・出産・体の変化を「厄年だから」とまとめて受け止めやすいことが、気にする人が減らない理由としてよく挙がります。
厄年を気にする人の割合
同じ調査は、20〜59歳の男女1,000人が対象です。厄年を気にする人は、男性42.6%、女性50.2%でした。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 大厄の年齢で気にする人 | 男性50%・女性73.7% |
| 厄年経験者844人のうち、何か行動した人 | 44.4% |
| 経験者844人のうち、参拝した人 | 31.2% |
| 経験者844人のうち、お守り・お札 | 20.9% |
| 経験者844人のうち、お祓い・祈祷 | 16.8% |
気にしていても、お祓い・祈祷まで受けた人は、経験者の16.8%です。多いのは、参拝です。
厄年に悪いことばかり起こるのはなぜ?
悪いことばかりに感じるのは、節目の年に出来事が増え、悪いほうを厄年に結びつけやすいからだと考えられます。
同じ調査で、厄年経験者の32.2%が不幸な出来事が起こったと答えました。
- 1位は、大きな病気やケガ(13.4%)
- 2位は、人間関係のトラブル(11.4%)
悪いことが続いて引っかかっている人は、起きた出来事を1行ずつメモします。
体のことなら、誕生月の健診へ。気持ちが晴れない夜は、電話で話す道もあります。
厄年にいい事ばかり起こるのはなぜ?
いい事ばかり起こる人がいるのも、同じ理由です。節目の年には、結婚・昇進・出産のような良い出来事も重なります。
同じ調査では、厄年に人生の節目や岐路が「あった」と答えた人が21.8%いました。
2016年に厄年だった人は、どの厄年も全体より多く、33歳の大厄は39.5%です。
だから、良い出来事の予定は、厄年を理由にずらしません。結婚も転職も引っ越しも、予定どおりです。
厄年は日本だけ?海外の似た風習と海外在住の人
厄年という名前と、男女別の年齢の組み合わせは、日本の風習です。
年齢の節目に災いを避ける風習は海外にもあり、中国では、生まれ年の干支の年に赤や金を身につけると言われます。
阿佐ヶ谷神明宮のよくある質問は、海外の似た風習を4つ紹介しています。
| 国 | 言われている風習 |
|---|---|
| 中国 | 生まれた干支の年(12年ごと)に、金や赤を身につける |
| イギリス | 年の数だけ木の実を3日間外気にさらして焼く |
| スペイン | 年の数だけ馬肉を食べ、夜通し踊る |
| トルコ | 等身大の泥人形に衣装を着せて川に流す |
どれも民間の言い伝えとして語られているものです。
海外在住の人も、厄年の年齢は日本にいる人と同じです。現地で誕生月に健康診断を受けて、氏神さまへのあいさつは次に帰国したときに行く。この1本です。
海外旅行も、厄年を理由には取りやめません。
厄年の不安が残る人が電話で決められること
厄年をくだらないと思っていても、夜にモヤモヤが消えない人は、電話で「今年いちばん気をつけること」を1つに決めます。
話して整理する時間をとると、次の朝の動き方を考えやすくなります。
「厄年なんてくだらない」と思っていたのに、財布を落とす。体調を崩す。仕事でミスが続く。
つむぎ所長夜に『やっぱり厄年?』と検索してしまう。そんな夜、ありますよね。
電話で出来事を順に話す時間をとると、厄年のせいにしている出来事と、自分で手を打てる出来事を分けて考えやすくなります。
電話をかけにくい理由は3つ。それぞれ、先に手が打てます。
- 信じていない → 話して整理するため
- 騙されそう → 分数と金額を先に決める
- 話せない → メモの出来事を読むだけ
悩みの分野ごとに、電話で決まることはこうです。
| 悩み | 電話で決まること |
|---|---|
| 健康 | 気になる症状は病院で診てもらうと決め、気持ちの不安だけを整理する。診断は医師に任せる |
| 夢や仕事 | 厄年に転職・独立を進めるか、時期をどこに置くか |
| 人間関係 | 家族の「厄払いに行け」にどう返すか |
| お金 | 家や車の大きな買い物を、今年進めるかの決め方 |
気がかりが1つでもあれば、ここからどうぞ。
※料金と特典は2026年10月時点のものです。
厄年がくだらない・気にしない人のよくある質問
ここまでで正面から扱わなかった7つに答えます。
厄払いは意味がないって本当?
厄払いは、効果を保証するものではありません。全国の神社をまとめる組織は、神さまの御加護により災厄から身を護るため、神社に参詣して受ける儀だと説明しています。意味がないと思う人は、この記事の1本(誕生月の健診+あいさつ)にします(祈祷料なし)。
厄年は家族に影響しますか?
厄年は本人の年齢で決まり、家族の厄年は家族それぞれの年齢で別に決まります。心配されたら予定を先に伝え、相手が祈祷を望むなら一緒に受けます(初穂料はかかります)。自分の1本は祈祷料がかからないので、別に済ませます。
厄年やめたほうがいいことは?
結婚・転職・引っ越しを避ける言い伝えはありますが、気にしない人は予定どおり進めます。誕生月の健診だけ先に入れます。くわしくは厄年にやってはいけないことといい事ばかりの節へ。
厄年に海外旅行へ行っても大丈夫?
行きます。厄年を理由に旅行を取りやめる必要はなく、出発前に誕生月の健診を済ませておきます。海外の節へ。
厄年がくだらない・気にしない人のまとめ
「この年齢になると不幸になる」という話を信じていないなら、厄年はくだらないと思って大丈夫です。
百科事典も、厄年を証明する統計などはみられないと説明しています。一方、その年齢は人生の節目とされてきました。
だから気にしない人は、誕生月に健診を受け、氏神さまへあいさつします。健診は体の今を確かめ、あいさつは祈祷料がかかりません。
- くだらないと思う → 誕生月に健診+あいさつ
- 家族に勧められた → 相手が望むなら一緒に祈祷を受け、自分の段取りは別に済ませる
- 悪いことが続く → 出来事をメモして健診
- 海外にいる → 現地で健診、帰国時にあいさつ
- いい事が続く → 予定はずらさない
誕生月のカレンダーに、健診とあいさつの予定を、今日1行だけ書き込んでおきましょう。





※この記事の情報は2026年10月12日時点のものです。
